【家電コンサルのお得な話・2】早いもので、もうすぐ3月。多くの家電量販企業が本決算を迎える月に突入する。今回の本決算セールは消費増税後の影響もあり、今期最終の追い込みをかけるセールとなる。売り上げの確保や在庫削減で数字を整えたい狙いもあり、いつも以上にお買い得な決算セールになるだろう。今回はそんなセールでよく見かける「展示品」を購入するときの注意点を紹介する。

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 決算セールで特に注目したいのが「展示・在庫限り」の訴求だ。このプライスは「在庫があれば在庫品も展示品処分価格で販売する」といった意味合いを持つ。新製品の発売が間近の商品が多く、しばらくすると旧モデルになってしまうものの、新品在庫を処分価格で購入できるのはユーザーにとって魅力的だ。

 ただし、お得なプライスだからといって飛びつくのはやめよう。まずは先に在庫の有無を販売員に確認したい。なぜなら、押しに弱い人が在庫の確認より先に接客を受けてしまうと、断りにくい心理が働いてしまうからだ。そして、もし販売員に「展示品しか残っていない」と言われたら、カテゴリーによっては見送ることも検討したい。

 展示品の中には、寿命や見た目に影響がある商品カテゴリーがあるからだ。例えば、液晶テレビならバックライトの寿命は約6万時間と言われている。1日10時間の視聴だと計算上は約15年になるが、実際には他の部品も稼働しているため実寿命は7~10年程度になる。

 家電量販店の1日の営業時間は11時間程度であり、展示期間の約1年間(365日)通電していれば、11時間×365日の4015時間が既に消費されている計算になる。

 この約4000時間をどう見るかにもよるが、1日10時間の視聴なら約1年分、5時間なら約2年分はすでに使用済みとなる。店も展示品は早く処分したいため、値段交渉してみるのもいいだろう。

 一方で冷蔵庫やエアコンは通電していないため、寿命は新品とさほど変わらないが、白やベージュ、グレーといった薄い色の商品はプライスケースの貼付あとをチェックしよう。

 プライスケースを貼るときにブチルテープ(黒色の分厚いテープ)を用いることも多いが、長期間添付しているとテープを貼っていた箇所が黄色く変色するからだ。これはプライスケースPOPを剥がさないとわからないから、店頭のその場で確認しにくい。後で磨いても落ちにくいので注意したい点だ。

 展示品購入の際は傷やへこみに加えて、貼付物を剥がした上でテープあとの変色などをチェックし、もし気にならない程度なら、値引き交渉の材料にしてみるのもいいだろう。

 最後に、図は主要カテゴリー別で展示品を購入する際のチェックポイントを記載したもの。参考にしていただき、お買い得な決算セールで満足するお買い物をしてもらえればと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

衝撃価格が多い「展示品」のチェックするポイント