放送中のドラマ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)で主役を務める吉高由里子が、撮影中止のトラブルに見舞われたという。2月25日発売の「女性自身」によると、2月19日の第7話に吉高が刺されるシーンがあり、体当たりされたはずみで転倒して床で頭を強打。鼻から出血したため頭部へのダメージを危惧され、撮影を中断して救急搬送されたという。

 検査の結果、幸いにも内出血などは見当たらず、吉高は撮影に復帰。ドラマも無事に続行することとなった。しかし、もし主役がケガや病気で番組降板していたら、どうなっていたのか。実は過去にそういった実例があった。

「74年に放送されたNHK大河ドラマの『勝海舟』では前代未聞の主役交代がありました。当初は渡哲也が勝役を務めていましたが途中で肋膜炎を患い、39℃の熱が下がらない。もやは主役続行は無理だと判断され、脚本家の倉本聰氏が東映の社長に直談判して、東映専属だった松方弘樹が主役を引き継ぐことになったのです。ただいきなりの主役交代では視聴者が混乱するため、渡が演じていたパートを青年期、松方が登場する第10話からは壮年期と時代を切り分けることで対処したのだとか」(テレビ誌ライター)

 また、主役ではないものの、脇を固める主要キャストが途中交代した例は少なくない。

「2002年1月期の『ロング・ラブレター漂流教室~』(フジテレビ系)では連ドラ初出演の市原隼人が1話のみで降板し、代役が立つことに。市原が後ろに乗っていた二人乗りバイクが事故を起こし、交代を余儀なくされました。2005年7月期の『がんばっていきまっしょい』(同)では、ヒロインの初恋相手を務めていたNEWS・関ジャニ∞兼任の内博貴が未成年飲酒で補導され、まだCDデビュー前だったKAT-TUNの田口淳之介に交代しています」(前出・テレビ誌ライター)

 吉高が負傷した第7話では、刺傷シーンの熱演が功を奏したのかシリーズ2番目となる高視聴率を記録。第8話以降でも吉高の演技に期待の高まるところだ。

(白根麻子)

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