子供は良くも悪くも大人を見ながら成長していく。尊敬できる人間には従順な反面、そうではない人物に対しては軽蔑するなどして距離を置き、他山の石とするものである。

 そんな尊敬できない大人が、子供を恫喝して金を奪うという情けない事件が、2019年5月に発生している。舞台となったのは茨城県古河市。41歳無職の男が、コンビニエンスストアの駐車場にいた13歳の男子中学生を見つけると、「お金ない?」と声を掛ける。

 男子生徒が「金を持っていない」と返答すると、男は「お金ちょうだい。1000円持ってる?大人ナメんじゃねえ」と意味不明な論理で恫喝。男子生徒は200円を渡し、帰宅する。そして、コンビニエンスストアに「恐喝された」と連絡を入れ、店が110番通報。男はあえなく逮捕された。

 41歳が13歳の中学生に「1000円」をタカるという事件に、「世も末」「本当にやばい41歳。こんな人間にはなりたくない」「ナメられたくなかったら働けよ。子供を恫喝して200円を奪うなんて、ナメられるに決まっているだろ」と怒りの声が上がる。

 また、「全力で笑わせに来ている。コントの世界」「恥ずかしすぎる。41歳なのにやっていることは中学生。馬鹿すぎ」「クズすぎる。育てた親にも責任がある」「200円なんて、すぐに稼げるだろ」など、行動へのツッコミも相次ぐことになった。

 「大人ナメんじゃねえ」とのことだが、41歳で無職、そして中学生に1000円をタカる行為は、ナメられても致し方ないだろう。その劣等感から出た発言なのかもしれないが、実に情けないと言わざるを得ない。

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