朝ごはんに晩ごはん、毎日料理にかけるのはかなりの長時間。だからこそ、手早く料理を終わらせたいと思う方は多いのではないでしょうか?

「料理の時短は、収納を工夫することでも可能です」と話すのは、整理収納アドバイザーの藤野ことさん。キッチンの“吊るす収納”で時短を実現させるコツを教えてもらいました。

「吊るす収納×最短動線」こそ最強のキッチン時短テク!

コンロそばにはよく使うキッチンツールを吊るす

コンロ脇の吊り下げフック

レンジフードの横には、調理中に一番よく使うキッチンツール(私は“1軍選手”と呼んでいます)を吊るしています。使っているのはネットで注文した吊り下げフック

吊るしているのは、コンロで使うモノだけです。こうしておけば、ほかの場所まで取りにいく必要がありません。時間にして、ほんの数秒。けれども調理中に何度も同じことをしているうちに、数分の時短になります。

そこそこ使う“2軍選手”は、コンロ横の引き出しに収納しています。毎日使うわけではないので、「引き出しを開ける」というアクションがあってもOK。よく使うモノほど使う場所に近い収納=“最短動線”にするのがポイントです。

レンジ横にはレンジ用のフタを吊るす

レンジ用フタを吊り下げ

電子レンジで加熱調理するときは、ラップではなく繰り返し使えるシリコンのフタを使っています。左横のレンジにボウルやお皿をセットしたら、フタを上に乗せるだけ。いちいちラップをかける手間もフタを探す手間も省けて便利。ラップの節約にもなります。

吊るすのに使っているのは、100均の吸盤フック無印良品の「ひっかけるワイヤークリップ」です。このように穴がないモノでも、フッククリップを組み合わせれば吊るすことができます。

シンクまわりにはシンクで使うモノを吊るす

シンクまわりで使う小物を吊り下げ

吊るしているのは、計量カップ、ピーラー、スライサー、水筒用の乾燥スティック、まな板。どれもシンクまわりで使っているモノです。

実は以前使っていたのはヒノキのまな板。切りやすくてお気に入りでしたが、置き場所に困っていました。買い換えるタイミングで、吊るせるまな板に。おかげで邪魔にならず快適です。

まな板をきっかけに、キッチンツールを選ぶ基準として、吊るせるかどうかも重視するようになりました。

“吊るす収納”は落下にも要注意!

とても便利な吊るす収納ですが、注意点もあります。

吸盤フックマグネットフックで吊るす場合、落下の危険があるので注意が必要です。実際に何度か落下してしまったことがあります。なので、ワレモノや刃物類は吊るしていません。

耐荷重に気をつけながら、コンロ横で使っているような吊り下げフックを利用することをおすすめします。

“吊るす収納”でキッチン仕事がスムーズに

キッチンの調理台に何も置いていないと掃除がしやすいと聞き、実践してみたことがあります。けれども、調理道具や調味料の出し入れが面倒で長続きしませんでした。

そこで考えたのが「吊るす収納」。吊るすことで出し入れの手間がなくなりました。調理台に余計なモノが置かれていないので、掃除も大変ではありません。

吊るす収納の効果は料理の時短だけにとどまらず、キッチン仕事全般がスムーズにこなせるようになります。その便利さを、ぜひ実感してみてください。

 

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