ファイナルファンタジー』シリーズのさまざまな人気ランキングを決定する「全ファイナルファンタジー大投票」。その「キャラクター」部門の198位から76位までが本日2月26日(水)に公式サイトで発表された。

 「全○○大投票」は、NHK BSプレミアムの恒例企画で、過去には高橋留美子作品や『ガンダム』、『プリキュア』などが扱われた。
 今回の「ファイナルファンタジー大投票」では、過去の『ファイナルファンタジーシリーズにおける57作品、キャラクター約3300、ボス&召喚獣4400、音楽2900曲の膨大な規模で、4つカテゴリにわけての投票が視聴者によって行われた。このタイトル数の多さはギネスに認定されているほどだ。

 投票は2月11日に終了しており、今回は198位から76位までが公表されたが、そこにも多数の魅力的なキャラクターが登場している。

(画像はNHKオンライン「全ファイナルファンタジー大投票」より)

 188位には、ファイナルファンタジーIIIから「4人組のじいさん」がランクインしている。ゲームに登場したときは自分のことを光の戦士だと思い込んでいるだけの愉快なキャラクターだと思うが、実際は重要なシーンで主人公たちを助けてくれる存在だ。重要アイテムである浮遊草を獲得時、主人公は手助けをしたじいさん「ありがとうじいさんあんたたちはりっぱなゆうしゃだぜ。」とセリフを投げかける

 また、専用のテーマソング「4人組じいさんのテーマ」は、軽快で陽気なじいさんたちのキャラクターを表現していた。

(画像はNHKオンライン「全ファイナルファンタジー大投票」より)

 176位には、1999年に発売されたファイナルファンタジーVIIIの「イデア」が登場。プラトンの哲学の概念にも出てくる「イデア」という名前と、それに名前負けしない迫力のあるビジュアル。このキャラクターは本編でボスとして2度登場するのだが、このボスを倒した直後にディスクを交換する仕様となっており、強い余韻に浸りながらディスクを交換した読者も多いのではないだろうか。

 1回目のボス戦のBGMである「FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC」は、『ファイナルファンタジーVIII』の中世の魔法的な世界と近代のテクノロジーの融合を見事に強調する魅力的な曲となっている。

(画像はNHKオンライン「全ファイナルファンタジー大投票」より)

 ほかにも『ファイナルファンタジーVII』のケット・シー」は90位となった。このキャラクターは、本編で唐突に登場してゆるい関西弁で「性格同様かなりいいかげん」な占いをし仲間になるキャラクターなのだが、実は作中で意外な出自を持つ存在だ。『ファイナルファンタジーVII』のテーマと主人公のクラウドの秘密を意識させる名台詞など、見た目以上に深い言葉を残していく。

 以上、上位に入れなかったものの強い存在感を放っていたキャラクターの紹介となる。みなさんも、このランキングを見て『ファイナルファンタジー』シリーズの思い出に浸ってみるのはいかがだろうか。

 「キャラクター」部門の1位までの発表、ほか3部門のランキング発表は2020年2月29日(土) にNHK BSプレミアムで放送となっている。
 第1部は午後9時00分から11時30分、第2部は午後11時45分から翌午前0時45分の放送となっているので、シリーズのファンや、まだ『ファイナルファンタジー』をプレイしたことない方もぜひご覧になってほしい。

文/tnhr

ライター
メイプルストーリーで人との関わり方を学び、ゲームのゲームらしさについて考えるようになる。主にRPG、アドベンチャーゲーム、アクションゲームの物語やシステムに興味のある学生。
Twitter:@zombie_haruchan