「今後2週間のイベントは中止か延期」

2月26日安倍首相が自ら国としての方針を発表しました。

政府はすでに「不要不急の外出は控えるように」と国民に促していましたから、より具体的な要望を出したわけです。

また、陰性だったはずのダイヤモンド・プリンセス号の下船者から続々と感染者が出ていることから、今になって、下船者全員に検査をするよう指示を出しました。

はたして、新型コロナウイルスはどこまで拡大して、どこまで被害を出して、最終的にどうなるのでしょうか?

 

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その日本に対して「レベル2」(不要不急の渡航は控える)を打ち出しているアメリカでは、2月25日、CDC(米疾病センター)が世界的な新型コロナウイルスの感染拡大について次のように発表しました。

パンデミックの定義(疾病の世界的な流行)に近づきつつある」

「起こるかどうかではなく、いつ起きて、何人の重症患者が出るかだ」

要は、時期と規模はどうあれ、パンデミックは必ず起こると言っているわけです。

では、どれほどの被害が出るというのでしょうか?

 

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「世界の総生産1兆ドル(約110兆円)余りを損失させる」

イギリスオックスフォード・エコノミクスは、新型コロナウイルスによる国際的な健康被害が及ぼす影響をこう報告しています。

労働者の生産性や流通機能の低下、貿易や旅行需要の停滞、投資の減少など、あらゆる経済活動に対してマイナスの影響が出るとみています。

そうなれば、「世界大恐慌」待ったなしでしょう。

では、どれだけの重症患者、死亡者が出てしまうのでしょうか?

 

その英国では、専門家の間で「(比較的死亡者が少なかった)SARSではなく、スペイン風邪の事例を参考にして新型コロナウイルスの対策を講じるべき」との声が出ています。

スペイン風邪」とは1918年から1919年にかけて世界的に流行したH1N1のインフルエンザで、当時の世界人口約20億人のうち、たった1年半で5000万人が死亡したとされています。世界の人口の40分の1が亡くなってしまったわけです。

そのまま換算すれば、現在の世界人口が約80億人弱ですから、40分の1となれば、約2億人という途方もない人数になってしまいます。

 

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もちろん、この予測をそのまま鵜呑みにすることはできませんが、過去の世界的に流行した疾病と比べても、飛沫感染はもとより空気感染まである「新型コロナウイルスの感染力の高さ」を考えれば、笑い飛ばすことはできません。

ネット上では「一億総引きこもり」との声が冗談交じりに聞こえてきますが、多少の経済的被害が出たとしても、最悪の状況を避けるためには、案外、それが一番の対応策かもしれません。(文◎編集部)

 

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