不振が続く中国の自動車市場において、日系車は大健闘しており、2019年もトヨタホンダは販売台数を大きく伸ばしたが、マツダは前年比で販売台数を落としている。しかし、中国においてマツダは、「車の分かる人が選択するメーカー」との位置づけになっているという。

 中国メディアの今日頭条は18日、19年にマツダが発売したMAZDA3(4代目アクセラ)について紹介する記事を掲載した。発表当初はその仕様などから少なからぬマツダファンを失望させていたとしながらも、思いのほか中国での売上が好調だと伝えた。

 記事は、中国でのMAZDA3の販売台数が、昨年10月に1万207台となり、11月には1万333台と2カ月連続で1万台を超えたと紹介。12月はやや減少したものの、今年1月には再び上昇して1万698台を販売したとその好調ぶりを伝えた。

 その理由について記事は、「中国の消費者が理性的になった」からだと分析。前評判が決して高いとはいえなかったMAZDA3だが、他人の評価ではなく自分の目で見て理性的に車の価値を判断できる人が増えてきたのだとしている。また、外観のデザインが前代より格段にアップしており、内装も高級感が出ていて、操作性が優れていることも人気の理由だと伝えた。

 かつては中国の消費者の多くが、メンツばかりを気にして口コミの情報だけで購入する車を決めていたが、記事が指摘するように、盲目的に流行を追うのではなく自分の目で価値を判断して自動車を購入するようになったというのは、消費者が成熟してきたことの証だろう。MAZDA3は2020中国カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しており、今年も堅調に販売台数を伸ばすに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

車の価値を判断できる人が増えてきた! マツダは「車の分かる人が選択するメーカー」に=中国