新型コロナウイルスの感染拡大が続く日本。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した乗客たちを公共交通機関を利用して帰らせ、その後に一部乗客が陽性と診断されたことなどについて、中国ネット上では「日本の防疫はあまりにもひどい」と指摘する声があがった。

 中国メディアの虎嗅は25日、日本では新型コロナウイルス感染者が増え続けていると伝えつつ、日本の現状を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の医療水準の高さは中国でも広く知られており、伝染病対策となる法律も完備されていると伝える一方、「日本ではすべての決定は法律や条例に基づいて下される必要がある」とし、それゆえ「強制的」に隔離するといった措置が取りにくいと指摘。同時に、イベントや集会などについても「強制的に中止させる」ことも難しいのだと指摘した。

 一方、日本では新型コロナウイルスの感染の有無を検査してもらいにくい状況となっており、日本社会は当初、湖北省武漢市の状況を「心配」する程度だったが、日本国内での感染が拡大している今は状況を「不安視」する人が増えていることを指摘。

 そして、日本国内での新型コロナウイルス対策についても「手洗いをしっかりする」といったものから、短期間で「公共の場ではマスクを着用し、不要不急の外出を控える」といった内容に変化していると指摘し、これは新型コロナウイルスをめぐる日本の情勢が短期間で大きく変わったことを示していると論じた。さらに、日本では感染経路がわからない感染者が増えており、北海道から沖縄まで各地で感染者が確認されていると強調し、感染がさらに拡大した場合は医療機関などでベッド数が足りなくなることが懸念されていると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国ネット「日本の防疫はあまりにもひどい」、「強制」が難しい日本=中国メディア