世界で「有人宇宙飛行」を成功させた国は3カ国しか存在しない。それは米国とロシア、そして中国だ。中国は宇宙開発において高い技術力を持っており、世界で初めて月の裏側に探査機を着陸させることにも成功している。

 一方、日本も地球から約3億キロメートルも離れた小惑星リュウグウ」に探査機「はやぶさ2」を着陸させるなど、宇宙開発において大きな成果を挙げている。中国メディアの今日頭条はこのほど、多くの中国人は知らなかったかもしれないが「日本は世界的に見ても宇宙開発大国の1つと言える」と主張する記事を掲載した。

 記事は、中国や米国、EU、さらにはアラブ首長国連邦UAE)が2020年に火星探査機の打ち上げを予定していると伝え、UAEの火星探査機は大気を観測するための周回機であり、日本のH2Aロケットで打ち上げられると紹介。そして、「多くの中国人は日本が火星探査のための周回機を打ち上げられる技術があることに疑問を抱くことだろう」と主張する一方、「信じられないかもしれないが、日本はそれだけの宇宙開発技術を持つ国なのだ」と指摘した。

 続けて、日本が人工衛星おおすみ」を打ち上げたのは1970年2月のことであり、これは日本初の人工衛星であったと同時に「アジア初」でもあったと指摘。さらに1998年には火星探査機「のぞみ」を打ち上げ、火星探査機を打ち上げた世界で3番目の国になったと強調した。

 さらに、UAEの火星探査機の打ち上げに使われるH2Aロケットについて「日本は現時点で35回連続で打ち上げに成功」しているほど信頼性が高いロケットであり、その打ち上げ成功率は97.5%に達すると紹介。さらに日本は国際宇宙ステーション運用の参加国であり、このプロジェクトを通じて技術力を獲得し、優秀な人材を育ててきたとし、「そこに日本の経済力も考慮すれば、日本は有人宇宙飛行や月面着陸が可能なほどの技術力を備えていると見ても良いだろう」と主張、多くの中国人は知らなかったかもしれないが「日本は世界的に見ても宇宙開発大国の1つと言える」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人には信じられないかもしれない・・・だが「日本は世界の宇宙開発大国だ」=中国