映画のタイトルやゲームのナンバリングなどでよく使われている、『Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ…』というローマ数字。
Twitterでは「ローマ数字ってよく分からないよね!」という話題で、多くの人が盛り上がっています。
例えば、3は『Ⅲ』と表記し、5は『Ⅴ』と表記します。
『Ⅴ』の右隣に『Ⅲ』がある『Ⅷ』は8ですが、9は『VIIII』ではなく『Ⅸ』なのです。
「…ややこしい!」と頭を抱えてしまいますね。
ことの発端は漫画『黒執事』
ある漫画喫茶店のスタッフが「バラバラになった『黒執事』を順番に並べ直すのが1番しんどい作業」と投稿し、たくさんの人の共感を得たのでした。
現在、『黒執事』は単行本を29巻まで発売中。
その背表紙の巻数、全てがローマ数字で表記されています。
確かに、1~29までのローマ数字を順番に並べ替えるのは難易度が高いですよね…。
そして、『黒執事』の作者である枢やなさんも、自宅の『黒執事』シリーズにはアラビア数字で番号を振っていると明かしました。
一方、黒執事原作者宅では【枢】 pic.twitter.com/N07Dq4VGwd
— 枢やな_Staff (@toboso_official) February 19, 2020
作者でさえ翻弄されるローマ数字…!
ローマ数字は、羊を数えるための数字だった
多くの人を悩ませるローマ数字について、横山 明日(@asunokibou)さんが分かりやすく説明しました。
漫画『黒執事』の巻数でローマ数字の話がトレンドに出ていますが、ローマ数字の由来の話が面白いので聞いてほしい。
— 横山 明日希 (@asunokibou) February 20, 2020
羊の数を数える時、木に刻んでいた。数えやすくするために5区切りで刻み方を変えていた(5は「Ⅴ」で10は「Ⅹ」)。
4は「Ⅴ」に加えて手前の刻んだ跡を含めた「Ⅳ」となった。 pic.twitter.com/WRNruoUdmH
もともと、羊の数を数える時に、頭数を木に刻んで数えていたそうです。
ただ刻むだけでは分かりずらいので、5は『Ⅴ』、10は『Ⅹ』と、5区切りで記号を変えていたのですね。
なるほど~!
これなら、ただの模様に見えていたローマ数字も、ちゃんと文字として認識できそうです。
さらに、ローマ数字は『3999』までしか表せないそうですよ。
これも、もともと「羊を数えるための数字」という由来を知っていれば「4千頭以上の羊を数えることなんてなかったのかも」と推測できますね。
知れば知るほど、面白くなる数字の世界。
横山さんは、そんな、数字にまつわる算数や数学の楽しさを伝える『math channel』という体験型算数ワークショップを運営しています。
気になった人はぜひ、チェックしてみてください。
[文・構成/grape編集部]
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