「適度な休憩」は仕事や勉強の効率化や生産性の向上に効果があることは知られているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日中韓の学生に着目し、「生徒たちの休み時間の過ごし方は大きく異なる」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、イタリアの起業家が考案した「ポモドーロ・テクニック」は、注意力や集中力を向上させるために25分毎に5分の休憩を取るという時間術であることを紹介し、中国の学校でも「40分の授業に対して10分の休憩時間が設けられている」と紹介。そして、日本や韓国でも授業と授業の間に10分程度の休み時間があるが、「その過ごし方は日韓と中国では全く異なる」とし、比較すると「中国の生徒たちがどれほど気の毒か明らかになるだろう」と論じた。

 まず、日本と韓国の生徒達は「休み時間中はそれぞれが自由に過ごす」と紹介し、友人や恋人と喋ったり、ゲームをしたり、スポーツやダンスなど体を動かしたりと自由に過ごしていると紹介。しかし、中国では「学生の本分は勉強なので、休み時間も勉強を続け、トイレに行く時間も無いのが普通」であるとし、休み時間の過ごし方は日韓とは全く異なると主張した。

 さらに、中国の教師は「10分の休憩でも勉強をするように」と指導していると指摘し、その理由としては「わずか10分間の休憩でも6回で1時間になる時間は無駄にできない」ためであると強調。こうして日中韓の休憩を比較すると、「中国の生徒たちは休憩時間だけでなく、もっと大切なものを失っている」と主張し、それは「集中力、健康、友人と語り合う時間である」と訴えた。

 中国では小学校から「成績がすべて」という厳しい競争社会が始まり、机に山積みになった教科書を前に奮闘する学生の姿は珍しいものではないが、日中韓を比べると「中国の教育方法は間違っているのではないかと感じる」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日韓に比べると「中国の教育方法は間違っているのか」と感じてしまう理由=中国メディア