近年、低迷を続けている中国サッカー。国際大会ではまったくと言って良いほど結果を残せていない。中国メディアの新浪は24日、日本のサッカー選手には優れた「制度」があり、韓国のサッカー選手には「身体能力」があるとしながらも、「中国のサッカー選手には何もない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、韓国の人口は5000万人ほどであるにもかかわらず、そのなかから高い身体能力を持つ選手を発掘するのがうまいと指摘。韓国のサッカー選手の体力や爆発力はすべて中国人サッカー選手より勝っているが、中国のサッカー界は身体能力の高い選手を発掘することの重要性を認識していないのが現状であり、これでは韓国サッカーに敵うはずがないと論じた。

 続いて、日本サッカー界には様々な優れた「制度」があり、たとえば栄養ガイドラインなどの食事制度もその1つだと指摘。日本のサッカー選手たちは自分たちの好きなものを好きなだけ勝手に食べることは決してないと紹介し、これは選手のコンディションを最高の状態に保つ目的があり、また不衛生な食事をして体調を崩して試合に出れないなどの事態を避ける目的もあると説明した。また、日本のサッカー選手の家族も食事がコンディションに極めて大きな影響を及ぼすことを理解しており、栄養ガイドラインどおりの食事を作ると指摘した。

 しかし、中国の場合は栄養士のメニューに好き嫌いを示す選手が多く、食堂で少し食べた後に出前を頼んで自分の好きなものを食べるような選手も多いため、身体能力の点もコンディションの点でも負けていると説明した。

 中国ではプロサッカー選手であっても「サッカーが好きでサッカーをしている」わけではなく、あくまでも生活の糧としてサッカーをしているだけの選手もいると言われている。また、中国スーパーリーグの年棒は外国人選手のみならず、中国人選手であっても非常に高額であるため、成長のためのモチベーションを失っている選手たちも多いようだ。中国サッカーが低迷を続けているのは1つや2つの原因によるものではなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本サッカーには「制度」、韓国には「身体能力」がある、我が国には何もない=中国