豪華クルーズトレインにも影響が出ています。

JR九州は2020年2月27日(木)、九州を周遊する豪華寝台列車ななつ星in九州」について、3月運行分の計9本を運休すると発表しました。

同社によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沿線地域のおもてなしなど「ななつ星in九州」本来の旅を提供することが困難であると判断し、また、乗客の安全・安心を第一に考えた結果、運行休止を決定したといいます。会見でJR九州の青柳俊彦社長は「キャンセルのお申し出はお客さまからはない」としていますが、JR九州側で「苦渋の決断」をしたということです。

なお、いまのところ、4月以降は運転が予定されています。

JR九州のほかの観光列車(D&S列車)については、現時点では当初の計画どおり運転される予定です。一方でJR九州によると、訪日外国人旅行客が利用する企画乗車券JR九州レールパス」の発売枚数は、1月は対前年を上回ったものの、2月は対前年50.9%の約1万枚(2月25日現在)に落ち込んでいるとのこと。青柳社長は「JR九州レールパスも売上は減少しているが、海外からせっかく来ていただいた方にも楽しんでいただきたい」と考えを示しています。

JR西日本2月27日(木)、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風」について2月29日(土)出発分から3月16日(月)出発分までの計5本を運休すると発表しました。3月18日(水)以降の運転については、改めて告知するとしています。

JR九州が2013年から運行している豪華寝台列車「ななつ星in九州」(2014年11月、恵 知仁撮影)。