株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドが、株主優待を変更することを、2020年2月21日に発表した。

 サマンサタバサジャパンリミテッドは、毎年2月末と8月末時点の株主を対象に株主優待を実施しており、従来の内容は「100株以上を保有する株主を『優待特別価格販売会』に招待」というものだった。

 今後も「優待特別価格販売会」に招待される点に変わりはないが、新たにサマンサタバサグループの指定店舗で利用できる「15%優待割引券」も追加で贈呈される。

 なお、「優待特別価格販売会」は大阪と東京で実施され、大阪会場は4月と10月に実施予定。東京会場は5月と10月に実施予定。また、優待特別価格インターネット販売会もあり、4月と10月に実施予定となっている。

 この株主優待の変更は、2020年2月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

サマンサタバサジャパンリミテッドの株主優待の変更前と変更後

(変更前)
基準日 保有株式数 株主優待内容
2月末・
8月末
100株以上 優待特別価格販売会に招待(×年2回)
(変更後)
基準日 保有株式数 株主優待内容
2月末・
8月末
100株以上 ◆優待特別価格販売会に招待(×年2回)
◆15%優待割引券2枚(×年2回)
1000株以上 ◆優待特別価格販売会に招待(×年2回)
◆15%優待割引券4枚(×年2回)
2000株以上 ◆優待特別価格販売会に招待(×年2回)
◆15%優待割引券6枚(×年2回)

 サマンサタバサジャパンリミテッド株主優待は、これまで「優待特別価格販売会」への招待のみだったが、今回から店舗で利用できる「15%優待割引券」ももらえるようになる。ただし、従来の「優待特別価格販売会」も、インターネット販売会が実施されていて、東京や大阪の会場に足を運べない人にも配慮されていたので、それほどインパクトのある拡充とは言えなさそうだ。サマンサタバサジャパンリミテッドのブランドのファンなら保有を検討する価値はありそうだが、同社は業績が低調なので、投資をする際には注意が必要だろう。

 サマンサタバサジャパンリミテッドは、女性向けのバッグやジュエリー、アパレルを企画・製造・販売する会社。2020年2月21日に、2020年2月期(通期)の連結業績予想を下方修正し、売上高235億3900万円、営業利益11億4300万円の赤字、経常利益11億8800万円の赤字、当期純利益19億1700万円の赤字に。年間配当金の予想も、10円予想から無配に修正された。消費税の増税による消費マインドの冷え込みや、新型コロナウイルス感染症による訪日外国人の集客減、中国提携工場の商品生産・入荷の遅れが響いた。

サマンサタバサジャパンリミテッド
業種 コード 市場 権利確定月
その他製品 7829 東証マザー 2月末・8月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
197円 100株 1万9700円
※株価などのデータは2020年2月27日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
サマンサタバサジャパンリミテッドは、主に女性向けのバッグやジュエリー、アパレルの企画・製造・販売を行う企業。