新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で封鎖された中国・湖北省に寄付された食料が、市民らの手に届いていないことが明らかになった。この状況に憤慨した人々は、ソーシャルメディアに助けを求めた。

コロナウイルスの流行で街が封鎖されてから数週間、現地では深刻な食料不足が問題となっている。しかし、貴州省から湖北省・鄂州市に寄付された何千トンもの野菜が、政府関係者らによって盗まれたり、倉庫内に放置され腐敗しているのだという。

中国ソーシャルメディアの投稿によれば、ほんのわずかな量だけが市場に出荷され、高額で販売されている。

警察とその家族だけが「食べられない程の食料」を保有

2月18日、鄂城区で勤務する警察官の家族が、警察署から寄付された果物や野菜、卵などを撮影したビデオソーシャルメディアに投稿した。女性は「食べられない程の食料だ」と語り、3箱分の食料を両親の家に届けたという。

食料が腐敗する中、飢えに苦しむ地元民たち

”貴州省から鄂州市に寄付された野菜が倉庫で腐敗”と題された投稿が、ソーシャルメディアで話題になっている。鄂州市民らが撮影した写真によって、貴州省から寄付された大量の食料が倉庫内で腐敗していることが明らかになった。そこには、警察官が数十箱分もの野菜を自身の車に積み込む様子も収められていた。

このニュースは鄂州市民の怒りに火を付け、インターネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。

下記が彼らの投稿の一部だ。

「私は鄂州市に住んでいます。寄付された野菜が届かないのはなぜなのか、今わかりました。私たち家族は、野菜を買うために1日200〜300元(28.5〜42.7ドル)ものお金を使っています。」

「鄂州市の都市部で暮らしています。無料の野菜なんてどこにもありません。50元(7.10ドル)で販売されている野菜袋には、ほんの少量の野菜しか入っていません。果物にいたってはまったく売られていないんです。」

「鄂州市の医療スタッフは、自腹で食料を調達している上に野菜しか食べていません。それなのに一部の警察官の家族らは、1度に4箱もの農産物を持ち出すことができるんです。おかしいと思いませんか?」

貴州省の人々も、ソーシャルメディアで怒りをあらわにしている。

「私たちも貧しい暮らしをしています。それなのに多くの人々が寄付のために農作物を絞り取られました。彼らに良心はあるのでしょうか?」

「とても腹が立ちます。貴州省・赫章県は極貧地帯に指定されているんです。たくさんの寄付をしたのに、それらは市民の手には届きませんでした。」

当局の取り決めにより、貴州省は鄂州市を支援する責任を負わなければならない。そのため貴州省の職員らは、2月1日以降何千トンもの肉や野菜、その他の物資を鄂州市に輸送している。

中国国営メディアによれば、2月15日に14台のトラックが貴州省・安順市から鄂州市に到着している。トラックには、牛、豚、鶏、卵、きのこキャベツ、大根、ネギなど、160トンもの農産物が積み込まれていた。

ネット民らは、メディアの報道や公告に基づいて貴州省から鄂州市に輸送された寄付の情報を探し出した。現時点では、約1,500トンの野菜の行方について、当局者による説明はなされていない。

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