新型コロナウイルスが世界に拡散している。日本ではマスクや消毒液などの品薄状態が続いているが、日本政府は緊急対策の1つとしてマスクの増産を指示しており、3月からは月産6億枚超の供給力を確保すると発表した。

 実際にはまだマスクは品薄で、欲しくても買えないという人が多数いると考えられるが、中国メディアの今日頭条は25日、日本でマスク不足が深刻になっていることを伝える記事を掲載し、「短期間で増産体制を整えることのできるのであれば、その日本の実力は過小評価できないだろう」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、中国でも新型コロナウイルスの感染予防のために多くの人がマスクを着用しており、すでにマスクは入手困難となっているが、日本でも同じくマスクが品薄となっていると紹介。日本は1月末の時点で、マスクの増産体制を整えて月産1億枚ほどを供給できるとしていたが、3月からは「月産6億枚のマスクを供給する」と発表したことを伝えた。

 そして、中国は世界最大のマスク生産国だが、その中国でも1日2000万枚(月産6億枚)であると紹介しつつ、わずか1カ月足らずの期間に中国と同じ量のマスクを生産できるようになるのであれば、「日本の生産力や動員力には恐ろしさを覚えざるを得ない」と論じた。

 そして、日本の生産力はマスクに限らず他の工業分野にも言えることで、過去に起こった出来事ゆえに日本に対して複雑な感情を抱いている中国人は少なくないが、「日本は有事の際には一気に軍事工業力を高めることができるということだ」と主張し、「日本の実力を侮ってはならない」と強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本がマスク供給を月産6億枚超に? 「やはり実力を侮ってはならない」=中国