昨年11月より愛息アーチーくんとともに、カナダブリティッシュコロンビア州に滞在中のヘンリー王子・メーガン妃夫妻。一家の警備費用の一部はこれまでカナダ国民の税金から支払われていたが、来月末の夫妻の王室離脱に伴い、同国が費用の負担を打ち切ることが明らかになった。カナダのメディア『CBC News』などが伝えている。

英連邦王国の1つであるカナダブリティッシュコロンビア州に滞在しているヘンリー王子・メーガン妃夫妻だが、同国滞在中は、王立カナダ騎馬警察(Royal Canadian Mounted Police、RCMP)が一家の警備にあたり、その費用の一部はカナダ国民の税金から賄われてきた。しかし来月末に夫妻が王室から正式に離脱するにあたり、同国は一家の警備費の負担を打ち切ることを明らかにした。

カナダ公安相ビル・ブレア氏オフィスは現地時間27日、『CBC News』に次のような声明を送っている。

「サセックス公爵夫妻は現在、国際的要人として認識されており、カナダは必要に応じてお二人の安全を保障する義務があります。RCMPはロンドン警視庁からの要請により、2019年11月にご夫妻がカナダに入国されて以来断続的に同庁を支援し、警備にあたってまいりました。しかし(王室からの離脱により)お二人の立場に変化が生じることを受け、RCMPは向こう数週間のうちに同支援を終了いたします。」

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻のための警備費用は年間でおよそ2000万ポンド(約28億円)にものぼると伝えられ、今年1月にある機関が行った世論調査ではカナダ国民の73%が「ヘンリー王子・メーガン妃の警備費用やカナダ移住にともなうその他のいかなる費用についても、カナダ国民の税金から支払われるべきではない」と答えていた。またカナダ納税者連盟(Canadian Taxpayers Federation、CTF)には、わずか数週間のうちに怒りを抱えたカナダ国民による10万を超える署名が集まっていた。

ちなみにヘンリー王子・メーガン妃夫妻は現地時間21日、公式ウェブサイト「SussexRoyal.com」にて今後の警備体制について言及していたが、そこにはヘンリー王子とメーガン妃が過去数年間に脅迫や嫌がらせを受けた事実や、2人の知名度を考慮し「今後も夫妻と息子の安全が効果的に保障されるべきである、という考えで英王室側と合意に達した」と記載されていた。

夫妻のウェブサイト上での発表やこのたびのカナダ政府による声明について、現時点では英王室、ロンドン警視庁のいずれもコメントは発表されておらず、夫妻の警備費用の負担先をめぐっては今後も引き続きその動向に注目が集まりそうだ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月15日付Instagram「This evening, The Duke and Duchess of Sussex attended the annual #WellChildAwards in London.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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