女優の杉咲花が主演する、2020年度後期放送のNHK 連続テレビ小説『おちょやん』より、出演キャスト陣が一挙発表された。杉咲演じる主人公・竹井千代の夫役に成田凌、芝居茶屋の女将役で篠原涼子が出演することが分かった。

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 連続テレビ小説103作目となる本作は、「松竹新喜劇」の前身である「松竹家庭劇」に参加した女優の浪花千栄子をモデルにした、女優の道を生き抜き、“大阪のお母さん”と呼ばれるようにまでなった女性の物語。大阪の南河内の貧しい家に生まれ、道頓堀で芝居の魅力にとりつかれ、奉公先を飛び出して女優の道へ飛び込むヒロイン・竹井千代役を杉咲が演じる。

 この度発表されたのは、ヒロイン・千代をとりまくキャスト陣。主演を務めた映画『カツベン!』で第74回毎日映画コンクールの男優主演賞を獲得し、6月には映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開を控えるなど話題作への出演が相次ぐ成田が、やがて千代と結婚することとなる喜劇界のプリンス・天海一平役を演じる。篠原は、千代にとってもう1人の母親といえる存在となる、道頓堀の芝居茶屋「岡安」を取り仕切る女将・岡田シズ役を務める。

 そのほか、千代の父・テルヲ役をトータス松本、千代の新しい母・栗子役を宮澤エマ、篠原演じるシズの夫・宗助役を名倉潤道頓堀の老舗の芝居茶屋「福富」の女将・富川菊役をいしのようこが担当。さらに、喜劇界のアドリブ王といわれる須賀廼家千之助役を星田英利が演じ、さらに、中村鴈治郎、井川遥、若村麻由美が脇を固める。

 音楽は、作曲家、ミュージカルソー(のこぎり)奏者で、数々の映画、ドラマの音楽を手掛けてきたサキタハヂメが担当する。

 「素敵な共演者の皆さまとご一緒させていただける時間は、私の俳優人生においてもきっと刺激的で贅沢な、特別な時間になるのだろうなと、今から楽しみで仕方がありません」という杉咲。5度目の共演となる成田について「とても心強いです」と語り、「最後まで楽しい撮影現場になるように、そしてなにより素敵な作品をお届けできるように、皆さんと力を合わせて頑張ってまいりたいと思います!」とコメントした。

 NHK連続テレビ小説『おちょやん』は、NHK総合ほかにて9月28日より放送開始。

2020年度後期 連続テレビ小説『おちょやん』主演の杉咲花