ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』。生真面目な兄・一路(いちろう)を古舘寛治、不真面目な弟・二路(じろう)を滝藤賢一が演じる。第7話のゲストは門脇麦、サブタイトルは「病苦」。
孤独という病
いつの間にか眠っていた兄弟。あかりから発せられる悪臭で我に返る。
あかりに風呂場に移動させ、部屋の大掃除を始めた。
部屋が綺麗に片付いた頃、あかりが「お風呂は良いねぇ!」と別人のようなテンションで風呂場から出てくる。
人間こんなに早く復活できるものかね、と思うがきっとこれが元々の姿。
「(依頼人の)中村君と電話で話した。あかりんが電話切って心配させっから仕事終わってすぐに新幹線に飛び乗ったんだと」
そう聞いて「めんどくさい!」と慌てるあかり。うん、友達の元カレとか確かにめんどくさい。
しかしその後やってきた中村は抜群に優しい男だった。
弟「あかりんと中村どうなったかなぁ」
兄「どうだろうな。ま、うまく行かなかったとしても気にかけてくれる人がいるっていうのはありがたいことなんじゃないか。面倒で死ぬことも能天気で死ぬこともない。だが孤独という病は人を死に至らしめる」
気にかけてくれる人がいるということを知ったあかりは本当に幸運だ。
めんどくさくても、やっぱり植物よりは人間が良いもん。
(イラストと文/まつもとりえこ)
ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』
テレビ東京 毎週金曜 深夜0:12~
配信:Tver・Paravi・ひかりTV・GYAO
出演:古舘寛治 滝藤賢一 芳根京子 宮藤官九郎 ほか
脚本:野木亜紀子(『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『獣になれない私たち』ほか)
監督:山下敦弘(映画『ハード・コア』『リンダリンダリンダ』ほか)
オープニングテーマ:Creepy Nuts『オトナ』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディングテーマ:スターダスト☆レビュー『ちょうどいい幸せ』(日本コロムビア)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京) 根岸洋之(マッチポイント)平林勉(AOI Pro.) 伊藤太一(AOI Pro.)
製作:テレビ東京 AOI Pro.
制作著作:「コタキ兄弟と四苦八苦」製作委員会
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