新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、中国では団体での外国旅行が禁止されて1カ月以上が経過した。日本でも入国審査前14日以内に中国湖北省や浙江省に滞在歴のある外国人のほか、湖北省や浙江省の発行するパスポートの所持者の入国を拒否していることから、日本を訪れる中国人観光客は従来に比べて非常に少ない状態となっている。

 だが、日本に興味を持ち、新型コロナウイルスが終息したら日本を訪れたいと考えている中国人は少なくないようだ。日本を訪れる目的は様々だが、近年は本場の「和食」を味わうことも訪日目的の1つとなっている。中国メディアの今日頭条は25日、中国人旅行客が日本を訪れた際に体験した「和食」を紹介する手記を掲載し、「非常に緊張した」と伝えた。

 日本を旅行する際、多くの中国人は日本の美食を楽しみたいと考えているというが、記事の中国人筆者も日本滞在中に寿司・割烹料理の店で日本料理を堪能したようで、前菜から始まる握りのコースのほか、味噌汁、そして日本酒を味わったという。

 筆者は店や食事の様子を写真と共に紹介しているが、カウンター席で職人が寿司を一貫ずつ握ってくれる高級感のあるお店だ。筆者は寿司職人の見事な技術を目の前で見ることができたことに感動を覚えたようだが、いざ寿司を口に入れるとその美味しさに驚いたようだ。

 また、見た目や盛り付けもすばらしく、「まさに1つの芸術だった」と表現し、大きな感動を覚えたと伝える一方で、寿司を高級店で食べるのは「初めての体験」であったうえ、寿司職人の目の前で食べることは「非常に緊張した」と紹介した。

 近年、中国でも日本料理を提供する飲食店が増えているが、中国人の好みに味がアレンジされていたり、中国人の料理人が自分の感性で作る日本料理が提供されている場合が多く、そうした料理を「日本料理」と思い込んでいる中国人は少なくない。だが、本物の日本料理は中国人にも感動を与えられる美味しさと美しさがあると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本で本物の日本料理を堪能「まるで芸術のようで、緊張した」=中国メディア