「マスクの大量生産に紙が使われ、ティッシュやトイレットペーパーがなくなる」

新型コロナウイルス感染症の流行でマスクの需要が高まる中、そんなデマが巷で流れています。デマを真に受けた人たちがティッシュやトイレットペーパー買い占めた結果、ドラッグストアなどでは在庫がなくなる事態に。

放送作家でコメンテーターも務める山田美保子さんは、2020年2月29日にブログを更新。実際に目の前で行われた、衝撃の出来事をつづりました。

目の前の人がトイレットペーパーを買い占めた

トイレットペーパーが手に入らず、少し離れた場所にあるスーパーマーケットまで足を運んだ山田さん。店の前の冷たい階段には、高齢女性が1人で座って開店を待っていました。

「7時まで、あと何分?」と尋ねられたため、山田さんは時間を教え、開店まで細かくカウントダウンしたそうです。

10分ほど待って開店時間になり、2人は入店しようとしました。すると、横から若い女性が割り込んできたではありませんか!

「ずっと並んでいたんだよ」と高齢女性が猛抗議するも、どこ吹く風。女性は無言のまま、2人より先にトイレットペーパーを購入していきました。

続くショックな出来事

朝から人間の醜い面を見てしまった山田さん。

1回の衝撃なら、すぐに心を落ち着かせることもできたかもしれません。しかし、よりショッキングな出来事が山田さんを待ち受けていました。

なんと、高齢女性は山田さんの目の前で10袋もトイレットペーパーを購入したのです!

山田さんは抗議したのですが…。

思わず、「1つは残しておいてほしかったです」と言わせていただくと、
「ごめんね。だって、ないんだもん」と。

もしかしたら、たくさん必要な事情がおありなのかもしれませんが、
こんなに持って帰れますか? お一人で。

山田美保子オフィシャルブログ ーより引用

結局、山田さんは狙っていたメーカー以外のトイレットペーパーを、必要最低限だけ購入。自身の体験をブログで明かし、「せめて、最低限のルールは守りましょうね」と呼びかけました。

山田さんの体験に、我がことのようにショックを受ける人が続出。買い占めに対し、非難の声が相次いでいます。

・ひどい!あんまりです!

・まるで、オイルショックの時のよう。

・こういう時に人間性が出ますよね。

・品薄ならお店側も個数制限をかけてほしかった…。

もしかしたら、オイルショックのことを思い出して危機感に駆られ、買い占めている人もいるかもしれません。しかし、巷に流れているウワサは本当でしょうか。

一旦冷静になって「ウワサに踊らされていないか」と考えると、周囲の見え方が変わるもの。

ウワサに翻弄されず、人々と助け合って非常時を乗り切りたいものですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
山田美保子オフィシャルブログ
※写真はイメージ