メディアでよく見かける人気芸能人にばったり出くわしたという話や、友人知人だという知り合いの自慢話を聞いたりするとつい羨ましがってしまうものだが、一方で芸能人になりすまして振舞う一般人がいるという話もちらほら聞く。先日は俳優の坂口健太郎が、出演したバラエティ番組で「家から出ていないのに“握手してくれてありがとう”というメッセージが届いた」経験を明かし困惑していたが、芸人の千原ジュニアも全く身に覚えのないことで感謝されてしまったという。

今月3日深夜に放送された『にけつッ!!』(読売テレビ)の中で、正月のある出来事について語った千原ジュニア。今年は南太平洋の人気リゾート地・バヌアツ共和国へ行ったのだが、トランジットでニューカレドニアの空港に1人でいたところ、50代くらいの日本人男性に「千原さん、その節はありがとうございました」と声をかけられたという。

話を聞くと、その男性は中部地方の番組『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)で使用していた飲食店の店主だった。店主曰く、番組撮影後に芸人らしき男性2人が「千原ジュニアさんにお小遣いを渡され、お世話になったあの店行って来いと言われた」と店を訪れ、4万円近く飲食して帰って行ったという。しかし当のジュニア本人は、全く思い当たる節がなかったそうだ。

店主は「本当にジュニアさんって素敵な人なんだなあって思って」「こうやって出会えてよかったです、ありがとうございました」と終始感謝を述べて去っていったが、ジュニアは「全く身に覚えないねん」とのことだ。未だにその2人組の正体は掴めていないそうで「誰かが東海地方で俺の好感度を上げようと動いてんねん」と語り、スタジオを笑わせていた。

ジュニアは日頃、後輩らと食事に行く際はお金を支払っているが、わざわざお小遣いを渡すことはないという。今回現れた2人は本当に後輩なのか番組の視聴者なのか、はたまた熱狂的なファンなのかその正体は結局分からずじまいだったが、いくらいいエピソードだったとはいえ、知らないところで“もう1人の自分”が動いているというのはやはり違和感が拭えないだろう。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

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