大手日用品メーカーの花王は、公式サイトで洗剤と漂白剤を使ったマスクの洗い方を掲載している。

ただ、同社が示したのは再利用可能な「布マスク」の洗い方で、「使い捨てマスク」の再利用は勧めていない。使い捨てマスクに再利用の道はあるのか。

洗剤と漂白剤に10分ずつ浸し漬け

花王が示した「布マスクの洗い方」は、マスクに着いたウイルスの不活化(働きを失わせること)を目的としたもの。具体的な方法は以下の通りだ。

まずは標準濃度の洗剤でマスクを10分間浸し漬ける。その後、水1リットルに塩素系漂白剤15ミリリットルを溶かした液の中で、マスクを再び10分間浸漬。浸し終えたら水道水で十分にすすぎ、清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。形を整えて干せば、布マスクの洗濯が終了だ。

洗濯の際の注意点としては、炊事用手袋を使うこと、複数のマスクを一度に洗わないこと、洗濯液の飛沫に触れないよう密閉できる容器で処理すること、洗濯後は十分に手を洗うことなどを挙げている。

ただ、これはあくまで再利用可能な布マスクの洗い方。使い捨てマスクの再利用に関して同社は「ウイルスをキャッチする性能が低下するため、基本的におすすめしません」としている。

洗っても元の機能は有さない

使い捨てマスクは、洗って再利用できるのか。参考になるのが、全国マスク工業会が2020年3月4日に公開した「マスクの再利用について」という指針だ。同会は花王と同じように「洗って繰り返し使える表記の無いタイプは、洗うと機能が落ちるのでお勧めできません」としている。

一方で、どうしても再利用したい場合の洗い方も掲載されている。具体的な方法は以下の通りだ。

(1) 中性洗剤で押し洗いをする。もみ洗いはしない (2) 十分なすすぎをする (3) 熱に弱い材料が使われているマスクもあることから、型くずれを軽減するために乾燥機は使わず、十分に乾燥させる

花王が「布マスクの洗い方」で示した漂白剤の使用は、こちらでは勧めていない。また「洗える」という記載のない使い捨てマスクは、洗っても元の機能は有さないとし、

「再利用される場合、あくまでも咳エチケット・濃厚な接触感染や鼻口に直接触れる頻度を少なくする為の使用であることをご理解ください」

としている。<J-CASTトレンド>

「布」と「使い捨て」それぞれのマスクの洗い方