中国市場では日系車が販売台数を伸ばしているが、日系車は世界的にも人気が高い。2019年の販売台数でみると、1位は独フォルクスワーゲングループだったが、2位にはダイハツ工業日野自動車を含むトヨタ自動車グループ、3位はルノー・日産・三菱自動車連合が入った。中国メディアの百度はこのほど、日系車のどこが優れているのか分析する記事を掲載した。

 中国人にはなぜ日系車が人気なのだろう。記事は、主に「長く乗れる」ことと「燃費の良さ」がユーザーを引き付けていると指摘。そのため全体的にコストパフォーマンスが高く経済的だと評価されている。以前は中国では、日系車はボディが薄くて安全性に不安があるというデマを信じる人が多かったが、実際に日系車に乗ったユーザーからの口コミで、その良さが理解されるようになったのだろう。しかし記事は、「日系車が本当にすごいのはエンジンだ」と紹介している。

 実際、中国車も長年にわたって日本メーカー製のエンジンを搭載している。記事は、日本のエンジンは世界でも認められていると紹介。優れたエンジンを選出する、米国・ワーズオートワールド誌の「10ベストエンジン2020」には、日産自動車の世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」が選ばれている。
 
 言うまでもなく、エンジンは多くの部品から成る複雑な機械であり、多くの加工と工程を経て製造される。記事は、日系車がレベルの高いエンジンを製造できるのは世界で最も優れた工作機械があるからだと分析。エンジンを分解してみるとそのレベルの高さがよく分かると紹介した。

 それで記事は、多くの人が日系車を高く評価するのは、その技術力の高さゆえだと指摘。そのため、コストパフォーマンスの高い自動車を製造できるのだと論じた。中国製のエンジンは日本メーカー製のエンジンを真似ていると言われているが、日本製エンジンと同じ水準に達するまでにはまだかなりの時間が必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日系車が本当にすごいのはエンジンだ! 分解すれば「そのレベルの高さが分かる」=中国