新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で流れ始めた、「トイレットペーパーなどの紙類は中国が製造しているため品薄になる」というデマ

実際のところ、日本のトイレットペーパーはほとんどが国内工場で生産されており、常に一定数出荷されているため、コロナウイルスによる影響はないはずでした。

しかし、デマを信じた人や高額転売を企てた人たちが一気に買い占め、全国的に品薄になってしまう事態におちいったのです。

「デマに踊らされた人や、買い占める人に見てほしい!」

トイレットペーパーのデマに流されたやつ、見とるか!」

そんな一文とともに複数枚の写真をTwitterに投稿したのは、運油用田(@KARASUMAOlKE)さん。

大阪府にあるショッピングセンター『イオンモール大日』に訪れた投稿者さんは、そこに広がっていた光景を見てカメラを構えました。

1人でも多くの日本に住む人に見てほしい写真が、こちらです。

「これでもか!」というほど、大量に積み上げられたトイレットペーパー

「1家族10個まで」という貼り紙からは、店員の「急いで買い占めなくても、こんなにあるので大丈夫ですよ」というメッセージが伝わってきます。

デマを信じた人や、不安で買いだめをしている人も、この光景を見て安心したのではないでしょうか。

投稿は拡散され、「自分の近所の店も大量に入荷していた」「店の気合いが伝わってくる!」「これはすごく安心できる」といった称賛の声が相次ぎました。

買い占めず、必要な分だけ購入を!

トイレットペーパーが店に入荷しても、複数人が大量に買い占めることで一気に在庫がなくなってしまいます。

以前、grapeでは「必要な分だけを購入して」と呼びかけるドラッグストアの店員による投稿をご紹介しました。

店員が目にした『トイレットペーパー品切れの理由』 呼びかけに「まさにそれ!」

今回の騒動はいずれ収束し、全国にトイレットペーパーが行き渡るようになるでしょう。

ですが、デマによって工場で働く人や品物を運ぶドライバー、陳列や客対応に追われる店員たちが大きな被害を被ったことは忘れてはなりません。

大変な時だからこそ、不安にのまれず冷静な心を持っていたいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
@KARASUMAOlKE