高齢化の進む日本では、農業の後継者不足が問題となっており、農作業は高齢者が担っていることが多い。また、各農家の耕地面積は他国に比べて大きい決して大きくはないが、それでも農業の機械化は進んでいる。中国メディアの今日頭条は6日、日本における農業の機械化について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、耕作面積の小さな日本の農業は、小型機械によるオート化で問題を克服していると紹介。機械を小型にし、高齢者でも力を入れずに簡単に操作できるような設計になっていると機械の扱いやすさを伝えた。

 では、具体的に日本ではどんな作業を機械がサポートしてくれているのだろうか。記事は一例として大根収穫機を紹介している。これまで、大根の収穫は根が深いため骨の折れる仕事だったという。これを、収穫と搬送、葉の切断、選別、箱入れまですべて1台の農業機械で済ますことができると、いかに優れものであるかを伝えた。農業従事者は、機械の運転をし、人の手の必要なところをサポートするだけでどんどん作業が進み、収穫しながら切り落とした葉はそのまま耕地に戻して肥料にするなど、非常に合理的だ。

 さらに、「農協」の強みも指摘している。機械が1列になって作業する様子を写真で紹介、「手伝い合うので収穫は壮観で、効率が良い」と称賛した。機械は高額だが、農協を通せば「農業近代化資金融通法」によって政府が補助金も出してくれるので機械化が進んでいると感心した。

 中国も科学技術が発展し、多くの分野で先進的な設備が見られる。しかし都市と農村との格差は大きく、農業の機械化に関してはまだ遅れているようだ。さらに、日本の農業機械メーカーが、高齢者でも扱いやすいよう設計を工夫していることも普及に関係していると言えるだろう。日本ではスマート農業やロボット農業も進み、さらなる発展が期待されるところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の農業の「機械化」には驚くばかり「こんなことまで機械でできるとは!」=中国