俳優の玉木宏が主演を務め、俳優の高橋一生と双子の兄弟役で初共演する4月14日スタートのドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレフジテレビ系/毎週火曜21時)に、俳優の遠藤憲一が出演することが発表された。久々の悪役として、玉木と高橋が演じる兄弟の復讐相手となるワンマン社長役を怪演する。

【写真】「遠藤憲一」フォトギャラリー

 本作は、養父母を死に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描くサスペンスドラマ。復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じた主人公・竜一を玉木が、竜一の双子の弟で国土交通省エリート官僚として権力を掌握していく竜二を高橋が、それぞれ演じる。原作は、2015年死去した作家・白川道による未完の同名小説。ドラマ版ではオリジナルの展開と共に、波乱に満ちた竜一と竜二による復讐劇を結末まで描いていく。

 遠藤が演じるのは、竜一と竜二の復讐相手となる霧島源平。弱肉強食を地でいく強引な手法で、広島の小さな運送会社を全国規模の大企業へと育て上げたワンマン社長だ。社員や家庭を顧みず、広島弁で話す態度は傲岸不遜。過去、竜一と竜二の育ての両親が営む運送会社に悪質な乗っ取りを行い、両親を自殺に追い込むが、本人は覚えてさえいない。やがて、裏社会の人間となった竜一と、国土交通省の官僚となった竜二による復讐の標的となるが、政財界や裏社会とのつながりをずる賢く利用しながら対抗していく。

 鋭い眼光とコワモテから、かつてはVシネマでの悪役を数多く演じてきたが、近年は愛嬌のある役や実直な役を演じることが多かった遠藤。今作で久々の悪役を演じることに「『もう一回やりたいなあ』と常に思っていました」と心境を明かした上で、「最近は自分でも『ウソだろ!?』って思うくらい小学生が慕ってくれるようになりましたが、まず子供たちがドン引きするだろうなあ(笑)」と予想する。

 「でも、それが役者の醍醐味ですからね」としつつ、「初回が終わった時に嫌われまくって、もう悪役しか来なくなっちゃったりして…」と冗談交じりに苦笑する遠藤だが、「精一杯悪に徹して嫌われるように頑張ります!」と気合十分だ。

 このほか、復讐劇のキーパーソンとなる個性豊かな登場人物として、西郷輝彦、斉藤由貴、細田善彦の出演も決定。

 西郷が演じるのは、政財界とつながり、裏社会で圧倒的な力を持つ巨大ヤクザ組織の会長・曽根村始。温情と非情を併せ持つ曽根村は、あることがきっかけで竜一に興味を持ち始める。

 斉藤が演じるのは、源平の妻・霧島芙有子。源平と政略結婚で夫婦となった女性で、源平の言いなりとなっているが、その心の内は誰にも分からない。源平と芙有子の関係性も、物語が進むにつれ、竜一と竜二の復讐計画の鍵となっていく。

 細田が演じるのは、源平と芙有子の長男でキリシマ急便の社員・霧島晃。社員や家族思いの晃は、強引な経営を進める源平に不満を抱えている。やがて、その正義感を利用しようと竜一と竜二が近づいてくることで、晃も復讐劇に巻き込まれることに。

 ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』はカンテレフジテレビ系にて4月14日より毎週火曜21時放送。

ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』に出演する(左から)細田善彦、遠藤憲一、斉藤由貴、西郷輝彦 (C)カンテレ