イタリア政府は、セリエAを含む全てのスポーツイベントを少なくとも4月3日まで中止すると発表した。9日付けでイギリスメディア『BBC』が伝えている。

 この発表は新型コロナウイルスへの対策措置としてジュゼッペ・コンテ首相が決定したもので、イタリアオリンピック委員会(CONI)も協議に参加していたという。CONIは声明文の中で「このような状況な歴史上前例がない」としており、この決定は9日のセリエA第26節サッスオーロ対ブレシアのキックオフ直後に発表されたようだ。

 現時点では4月3日までの中止が発表されているが、ウイルスの状況によってはさらなる延期も予想される。

 なお、イタリア国内のクラブは中止の対象となっているが、国際試合に参加する代表チームは今回の決定に含まれていないとのこと。またチャンピオンズリーグヨーロッパリーグに出場しているセリエAのクラブは、UEFA欧州サッカー連盟)の決定に沿って試合を行うようだ。

 イタリアではこれまでのところ、コロナウイルスによる被害がヨーロッパで最も大きく、9000人以上の感染と450人以上の死亡が確認されている。

セリエAは試合を4月まで延期すると発表した [写真]=Getty Images