2020年3月10日、品薄状態が続くマスクの転売禁止を政府が正式に決めたとして、各報道機関が一斉に報じています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない配給不足となったマスクが、ネットオークションサイトなどを通じ、高額で転売されているケースが問題視されていました。

また、配給不足が続いている原因の1つとして、転売を目的とした買い占めも指摘する声も。

今回の決定は15日から施行予定とのことで、違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

【ネットの声】

・ついに国が動いたか。買い占めがこれで収まるといいのだけれど。

・遅すぎるぐらい。台湾では国が率先して転売防止のための取り組みを始めていた。

・マスクだけでなくすべての転売に適用してほしい。

政府はほかの転売禁止の取り組みも行っており、ネットオークション事業者に協力を求め、3月14日以降当分の間、マスク及び消毒液の出品の自粛を要請しました。

これにより、Yahoo!が運営するオークションサイト『ヤフオク!』ではオークション形式のマスク出品が禁止されるほか、株式会社モバオクのオークションサイト『モバオク!』では、マスク並びに消毒液の出品が当分の間禁止となります。

人々の不安につけこむ転売行為は悪質以外の何物でもありません。今回の政府の決定により、転売行為が減るほか、本当に必要している人たちへ物資が行き渡ることが期待されています。


[文・構成/grape編集部]

出典
経済産業省
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