3月12日(木)19時よりニコニコ生放送で配信される舞台『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS THE MUSICAL』(以下、『FFBE』)では700歳の大賢者・サクラを演じ、続く「BEASTARS THE STAGE」ではヒロインであるドワーフウサギのハルを演じるなど、話題作のメインキャラクターに次々と出演する気鋭の舞台俳優、桑江咲菜。
【写真を見る】143㎝という身長を武器に2.5次元舞台を中心に活躍中の桑江咲菜
143cmというひときわ小さな体躯。それがコンプレックスだったこともあるというが、しかし今では唯一無二の武器。小さく可愛らしいビジュアルに反して、放たれる情熱とパワーはどこまでも大きい。
そんな彼女に注目の舞台『FFBE』のお話を伺った。
ーーこれまでに『ファイナル ファンタジー』シリーズはプレイしたことがありますか?
それがないんです。もちろんFFが国民的なゲームであることは知っていたんですけど、私自身がゲームをほとんどやらずに大人になったタイプなので。
ーーそうなんですね。では今回の『FFBE』がFF初プレイですか?
はい。今まさに絶賛プレイ中なんですけど、「これが皆さんが愛してやまないFFか!」と、改めて作品の魅力を感じているところですね。
ーー実際にプレイしてみて、どんなところが魅力だと感じましたか?
いちばんグッときたのは音楽とストーリーですね。FFシリーズはいつもいろいろなドラマが詰まっていると思うんですが、『FFBE』でも”絆”や”愛”といったテーマが取り上げられていて、そこは本当にグッと刺さりました。
ーーとくに印象に残っている場面などはありますか?
ニコルの弟がとあるセリフを言うシーンには、完全に涙腺が崩壊しました。まだゲームではそこまで到達していないんですけど、舞台の台本で先に読んで号泣して。その後、通し稽古を見て、そこでもまたけっこうな涙の量が出ちゃいました(笑)。私は出てないシーンなんですけど、本番になったらどうなっちゃうのか、今から怖いです。
ーー桑江さん演じるサクラは700歳の大賢者というキャラクターです。役づくりはかなり大変そうですね。
最初は「700年生きるってどんな感じだろう?」って一生懸命に想像しようとしたんですけど、やっぱり想像できなくて、そこは諦めました(笑)。ただサクラは明確な意志や信念を持っていて、はっきりと守りたいものがあるキャラクターなので、そこは年齢とは関係なくとても演じやすいなと思っています。
ーー本作は「ミュージカル」ですから、もちろん桑江さんも歌うんですよね?
そうなんです。じつは私、ちゃんとしたミュージカルって初めてで、そこは日々勉強中ですね。歌詞がセリフと同じ意味を持つので、お芝居をしつつ歌って、動いてと、考えることがいっぱいなんですけど、稽古をすればするほどどんどんと仕上がっていく感覚はあるので、自分でも楽しみつつ、周りのキャストさんたちから吸収していっています。
ーーサクラとしての注目ポイントは?
登場シーンからいきなり歌いながら入るんですけど、それがけっこうアップテンポで可愛らしい曲で、飛んだり跳ねたりと振り付けも激しいんです。つまり、まあ疲れるんですよ(笑)。息が上がらずにしっかりと歌とセリフを伝えるっていうのが、個人的にはひとつの課題だと思っています。
ーーしかもサクラはかなり大きな鎌を持っていますよね。持っているだけで疲れそうです。
いや、でもこれは私のなかではけっこう慣れっこなんです。以前に出演した作品でもちょいちょい大きな武器を扱っていて。「小さいキャラは大きな武器を持ちがち」なんです(笑)。
ーーなるほど。それにしてもFFシリーズらしく、小道具や衣裳を含めビジュアル面はかなり凝っています。
本当にスゴいですよね。ビジュアルの人気も高いFFシリーズですから、それだけファンの皆さんの期待も大きいと思いますが、でも皆さん本当にスゴいクオリティなんです。最初にレインとラスウェルのメインビジュアルを見たときには、人間じゃなくてCGだと思ったくらいで(笑)。私にこのレベルのクオリティが出せるのかはすごいプレッシャーだったんですけど、スタッフさんの技術力のおかげで、完成度の高いサクラに変身することができました。もう自分じゃないみたいです。
ーーでは最後に、本作の見どころを教えてください。
レインとラスウェルというふたりの騎士を中心に、たくさんのキャラクターが登場して、それぞれにドラマがあるんですよ。敵キャラにも信念があるし、とにかくストーリーが深いです。再会や別れのシーンなどはもう涙なしでは見られないですし、とにかくキャラクターがみんな立っていて、すごくアツいんです。ああもう、語彙力が!(笑)
ーーとにかくアツいストーリーであることはヒシヒシと伝わってきます。
そうなんです! 家族や兄弟といった絆や愛が随所に感じられて、原作ファンはもちろん、原作をご存知ない方でも楽しめる作品になっていると思います。もちろん歌やダンス、アクションも迫力満点ですので、ぜひ楽しんでください。(ザテレビジョン・取材・文=岡本大介)
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