筆者は台湾で数年生活をしているのですが、台湾から時々日本に帰国すると「日本製品ってすごいなぁ・・・」と驚くことがよくあります。これも一種の逆カルチャーショックかもしれません。細やかな気配りというか、日本企業の努力を感じます。いったいどんな点でそう思ったのか、5つの実例を紹介します。


【1】いろいろな物が開けやすい

何かの蓋だったり、洗剤などの詰め替え用のパックだったり、とにかくいろいろな物が開けやすいと感じます。リサイクルしやすいように設計された蓋や、力を入れなくても切り取ることができる切り取り線って、実はすごいことだったんだと感動。

なぜなら筆者は台湾での留学生時代、醤油の蓋を開けるのに30分近くかかったことがあります。ルームメイトとどんなに頑張っても開けることができなくて、最終的にハサミで中蓋に穴をこじ開けました...。


他にも、詰め替え用洗剤を開けようと切り取り線に沿ってハサミで切ったにもかかわらず、中身が出てこないこともよくあります。新たにハサミを入れながら、この切り取り線の意味って何だったんだろう、と考えてしまいます。

こういう経験を何度かした上で日本に帰ると、いろんなものが開けやすいのは当たり前のことではなかったんだと、日本製品のすごさを感じます。

【2】パッケージのデザインが凝っている

日本のスーパーやデパートなどに行って感じるのが、どの商品もパッケージがすごく凝っているなぁということです。食べ物や飲み物はおいしそうに、電化製品もとても性能が良く見えるようデザインされているなと感じます。

台湾では「こんなにおいしいんだから、もうちょっとデザインこだわったらいいのに・・・」と思うことが時々あるのです。見た目の美しさを重視してしまうのも、日本人ならではなのでしょうか。

【3】商品の説明や注意書きがていねい

日本の電化製品や食品の説明書きは、ほんとうにていねいだと思います。例えば電化製品は、こんなことする人いないでしょ、ということまで注意書きに挙げられていたりしますよね。実際にクレームが来るから書かれているのだとは思いますが。

食品に関しても、製品に含まれるアレルギー物質がきちんと書かれていたり、お菓子のパッケージにも取り扱い上の注意が書かれていたりします。じっくりとお菓子のパッケージなどを観察し説明書きを読んでみると、こんなことまで書いてあるんだ・・・と驚きます。

【4】包装がとてもていねい

これは製品に対してというより製品を買った後の対応になりますが、買い物をした時の包装の仕方もとてもていねいだなと感じます。台湾では基本的に袋は有料なので、商品をそのままポンと渡されることが多いです。よいか悪いかは別として、日本ではちょっとしたものを買うだけでも袋に入れてくれたりしますよね。

服もそんなに高いお店で買ったわけじゃなくてもきれいに畳んで紙袋に入れてくれたり、プレゼント用のお菓子を買うならすごくきれいにラッピングしてもらえたり。見た目の美しさや細やかさを大切にする、日本ならではの対応だなぁと感じます。

【5】こんなものまで商品化してしまうのか!というグッズがたくさん


これはいつも、日本の100円ショップに行くと感じることです。こんなものまで商品化しちゃったの!? と、驚きの連続です。電子レンジで餅を焼くためのくっつかないトレイとか、リンゴカッターとか、レンジでパスタが茹でれるタッパーとか。まさに痒い所に手が届くといった感じの商品がたくさんあり、じっくり見て回ると面白いです。

以上が台湾で暮らす筆者が日本帰国時に感じた、日本製品に対する逆カルチャーショックの数々です。おそらくずっと日本で生活していたら、こんなこと考えもしなかったかもしれません。筆者は台湾という場所がすごく好きなのですが、製品に限っては日本で買いたいと思うものが多いです。そのため日本から台湾に戻る際のスーツケースの中身は、日本で調達した製品でいっぱいです。

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