WHO(世界保健機関)が「パンデミック」(世界的流行)を宣言した新型コロナウイルス感染症COVID-19)ですが、日本ではPCR検査を巡って議論が起こっています。

現在、厚生労働省は渡航歴や患者との接触歴などから、都道府県が必要と判断した場合に検査が無料で行われており、「適切に感染防護具を着用して診療した場合には、感染する可能性が低いと考えられる」として、一律のPCR検査は行っていませんが、テレビ朝日系モーニングショー』に出演している岡田晴恵白鴎大学教育学部特任教授が「国立感染症研究所のOBがデータを独占したがっている」とPCR検査の体制が十分でないと告発(研究所は事実誤認と否定)。同番組で感染者数について「氷山の一角。見なくていい」と発言するなどしたこともあり、ネットでもさまざまな意見が噴出しています。

北海道科学大学薬学部客員教授で感染症専門医の岸田直樹氏(@kiccy7777)は、イタリア医療崩壊により感染が拡大している報道を受けて、一律にPCR検査する体制が現場を混乱させることを示唆するツイートを投稿しています。

厚労省の方にこうお願いしました

このまま軽症患者さんを全て病院で隔離とどうしてもとおっしゃるならやります

が、それにより院内伝播が起こった病院が一件でもでたらこの方針はやめる

という文言だけは残してください

これを厚労省の方にお伝えしたのは
道が緊急事態宣言 を出す数日前 
だったと思います

もし、このような事態が現場で起こったことに
だれかが気づいた時
それはすでに氷山の一角 です

そこから偉い方を集め
再度方針を話し合い変える では
時間がかかり

時既に遅し となるな
と思ったからです

放射線科医だというPKA氏(@PKAnzug)は「感染症の専門家ではない」と断りつつ、「日本は統計の取り方おかしい」という意見について否定的な見解をツイート。各国とは検査の「やり方の違いが数字に出てる」という見方に留めるべきだといい、「死亡が少ない点は重要」「違うやり方は間違っていない」として、下記のような見解を発信しています。

日本では「ただ風邪っぽいだけ」でCOVID-19の検査をするようなのは抑制していますが、一方である程度COVID-19が疑わしい症例に対しては、個人向けの相談窓口も用意してるし、一定条件を満たした症例は保健所もちゃんと検査しています。軽症患者で病院が埋まってて対応できない、なんてのもありません。

そして日本医療の独自性として、皆保険により病院受診の心的・経済的ハードルが非常に低いこと、肺炎の診断に重要なCTがどこにでもあってすぐ受けられること、同じく皆保険により必要な検査が躊躇なく行えることがあります。要するに、ある程度以上COVID-19が疑わしい症例は拾われやすい素地がある。

つまり、軽症患者の門前払いばかり話題になりますけど、中等症以上の患者に関してはちゃんと対応してるし、そこはむしろ諸外国より上手くできてる可能性も十分にあるわけです。病院職員も伝染されたくないし、他患者に伝染したら大変なんで、怪しい患者を放置なんて絶対しませんよ。

あと、病院は伝染病流行の中継点に容易になりうる場所なので、「普通の風邪症状ならCOVID-19かの検査なんかしねぇので家で寝てろ」という軽症への塩対応は圧倒的に正しい。圧倒的に、です。イベント等の自粛は経済への影響も見る必要があるけど、軽症への塩対応は一切遠慮はいらない。

前出の岸田氏は、「新型ウイルスの一番恐ろしいのは見えない恐怖」だとして、「専門家でも温度差がでかい」ともツイートしています。日常生活が脅かされていることで、不安になるのも無理はありませんが、現在現場で感染症と対峙している人たちを信頼することが求められているのではないでしょうか。

新型コロナウイルス の一番恐ろしいのは 

その特徴から
様々なものの ボロ が出ること 
いろいろな人、モノ、ことへの
恨み、ねたみ などもそう 

それをこの微妙な特徴から顕在化させてる

見えない恐怖
それは人をこうも変えてしまうものか
専門家ですら、温度差 は極めてでかい

なお、岸田氏は亀田総合病院の林淑朗氏の作としてWHO公表の『新型コロナウィルス感染症流行中の個人用保護具(マスクなど)使用のガイダンス』の一般向け抜粋を公開しています。それによると、家庭で呼吸器症状のある患者は何をするにしても、「1m距離を置く」「マスク」が保護になるとしており、さらに公共の場では呼吸器症状のない人は「何をするにしても、何もいらない」とされています。

※画像は『AC』より

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一律にPCR検査が行われない理由は? 「普通の風邪症状なら検査しないで家で寝てろというのは正しい」