ウォルバーハンプトンのジェフ・シー会長が、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する認識の甘さに警鐘を鳴らした。

中国を発生源として現在は世界中で多くの感染者が発見されている新型コロナウイルス世界保健機関(WHO)によると、感染者は123カ国で13万人以上がいると報告されている。

ヨーロッパではここ数日で急激に感染が拡大しており、イングランドでもサッカー関係者を含めて感染者が多く見つかっている状況。プレミアリーグは13日に4月4日までリーグ戦を中断することを発表していた。

中国人のジェフ・シー会長は、クラブの公式サイトを通じて声明を発表。新型コロナウイルスに関しての対策を述べるとともに、ファン・サポーターや地域の住民が心して対応することの重要性を説き、共に戦うことを宣言した。

「このメモは、サッカーのためだけでなく、家族や国のためだけでなく、世界全体の人々のため、大きな逆境を迎えた時のために書きます」

「武漢で新型コロナウイルスの大流行が始まって以降、中国の友人、家族、同僚と密接に連絡を取り合っており、ウイルスの脅威と影響についての鋭い認識を得ることができました」

「選手、スタッフ、サポーター、そして我々が住んでいるコミュニティを守るため、可能な限りのあらゆる手段を講じたいという強い願望があります」

「まず、今週はアテネを訪れ(ヨーロッパリーグのオリンピアコス戦)、誰もがプレーすることが適切ではないと感じた試合に参加した監督、選手、スタッフを称賛したいと思います」

「彼らは不安を抱えた大陸で、その雰囲気すらないスタジアムで、フィールドに持ち込んだ素晴らしいプロ意識と、献身性を示し、良いパフォーマンスとポジティブな結果をもたらしました」

「もちろん、遠征したスタッフと選手が新型コロナウイルス感染の脅威から、可能な限り守られるように適切な対策を講じました。これらの対策を常に改善し続け、彼らが安全で健康な状態を維持できるようにします」

「ウォルバーハンプトンでは、選手だけでなく、クラブの全てのフタッフも守る責任があります。そのため、今後数日および、数週間にわたって、全てのスタッフに自宅で仕事をするように依頼しました」

「私のウイルスに対する知識と理解から、社会的距離戦略は不可欠であると考え、我々全員が取らなければいけない行動と犠牲です」

「また、メガストア、チケットオフィス、ウルブス財団などの重要な箇所を一時的に閉鎖し、スタッフが可能な限り家に滞在し、ウイルスの拡散を制限できるようにすることを決定しました。もちろん、全てのスタッフは、クラブの閉鎖期間とこの不確実な期間の間、給与は引き続き支払われます」

「我々のサポーターには、我々が示したものを守り、間違いなくとても試験的な期間になるであろう間は、可能な限り安全に過ごすことを求めたいです」

「このウイルスの脅威を、あなたや周りの人々が甘く見ないでもらいたいです。最適な解決策をとり、良い衛生状態と適切な社会距離戦略を含む拡散の制限を行ってください」

「我々所有する復星集団グループ(Fosun)は、できる限りの事をすることにとても熱心です。我々とウォルバーハンプトン市議会と連絡を取り、ウルブスとこの街の人々への支援を表明しています」

「最後に、全てのウルブスのサポーターに約束をしたいと思います」

「今後数週間および数カ月の課題を通して、ウルブスにかかわる全ての人は、進歩を続け、革新を続け、より強くなって戻り、成功を達成することに貪欲になります。我々は立ち止まらない」

「それまでは安全を守り、リスクを冒さないでください。自分の面倒を、互いの面倒を見る。そして、これを乗り越えましょう」

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