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最も新車に近いゴルフGTI Mk1

textLizzie Pope(リジー・ポープ)
photo:The Market

初代フォルクスワーゲンゴルフGTIは、ホットハッチの元祖と言えるモデルだ。しかし、多くのオーナーが活発な走りを楽しんでから数十年が経った今、良い状態で残っている個体は少ない。今回ご紹介する1979年製の初期モデルは、ひょっとしたら世界で最も素晴らしいコンディションを維持した初代ゴルフGTIかもしれない。

製造から40年の間に刻まれた走行距離はわずか1万6897マイル(約2万7193km)。このクルマオークションに出品する予定のザ・マーケットは、「博物館に展示できるコンディション」と記述している。

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1979年型VWゴルフGTI

オークションは3月19日に始まり、それから1週間、入札を受け付ける予定だ。予想落札価格は3万1000〜4万2000ポンド(約410万〜560万円)とされている。

果たしてこのゴルフは、売り手の野心を満足させる金額になるだろうか?

新車当時の価格は5132ポンド39ペンス

このVWゴルフの物語は、1979年9月1日トーマス・ハッチンソンが最初のオーナーとなった日から始まる。英国スタッフォードシャー州ダッフィールドに住むハッチンソンは、ケニングス・シュルーズベリーモーターズからこのゴルフGTIを諸費用込み5132ポンド39ペンスで購入した。

ハッチンソンは1990年に死去するまで、このゴルフを所有していた。ハッチンソン亡き後、それまであまり乗られず大事に保管されていたゴルフを、彼の妻は家族ぐるみで付き合っていた親しい友人に譲り渡すことに決めた。その人物とは、2輪レースの英国選手権を6度も制したライダーでガレージ・オーナーでもあるジョンクーパーだった。

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1979年型VWゴルフGTI

1998年7月3日ダービーに住むニックハドソンクーパーからこのゴルフ7500ポンドで買い取った。クーパーもハドソンも、自身の名前でこのクルマを登録しなかった。

VWミュージアム所蔵車を超える「基準品質レベル」

そして実質的な4人目のオーナーとなったのが、初代ゴルフのコレクターであるラジャン・ペイマスターだ。彼は2003年から2015年まで、このクルマをコレクションの1台として保管し、一度も公道で走らせることはなかった。何度かショーで展示することはあったが、その場合はトレーラーに積載して会場まで運んでいた。

それから現在まで、ほとんど新車同然の状態を維持しているこのゴルフは、ドイツヴォルフスブルクフォルクスワーゲンミュージアムが所蔵する個体を超える「基準品質レベル」にあると言われている。

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走行距離計は1万6897マイル

最初期型ならではの特徴も

ブラックの外装ペイントオリジナルで、跳ね石によるキズはていねいにタッチアップで補修されている。インテリアシルバーブラックチェック柄。さらにこのクルマには、初期モデルのみの特徴もいくつか見られる。

サンルーフやリアのフォグランプ、ラジオ、そして助手席側ドアミラーも装備されていない。しかも、完全なゴルフボールシフトノブを持つ4速マニュアル・ギアボックスのゴルフGTIは、英国では3か月しか販売されなかった(5速マニュアルは、シフトノブの上面にシフトポジションが書かれている)。

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新車同然のインテリア

ヴォルフスブルクの紋章入りマッドフラップや、オリジナルカーペットも残っており、運転席側のヒールマットは破けたり磨り減ったりしていない。バックルのないトリックT-76シートベルトが採用されていたのも短い期間だけだ。フロントガラスには慣らし運転の注意書きが書かれたステッカーが貼られたまま。ディーラーステッカーも残っている。

コーギーの限定モデルカーが付属

2015年に現在のオーナーが手に入れたとき、約7400ポンドを費やして整備が施された。その際、「短い試運転」をしただけで現在まで保管されている。

エンスージアストにとって、まさに理想的な状態のクルマだろう。このGTIは2度ほどTVに出演したこともある。「ザ・カーズ・ザ・スター」(1995年5月)と「クラークソンズ・カー・イヤーズ」(2000年6月)だ。

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コーギーモデルカー

「まったく非の打ち所のないクルマだと思います。すべてが完璧に作動します」と、現在のオーナーは語る。「乗り心地もしっかりしています。運転すると、母のために新車で購入した1981年モデルに乗った時のことを思い出します」

さらに、このクルマを購入する次のオーナーには、予想外の嬉しいプレゼントもある。限定生産のコーギーヴァンガーズ・クラシック1/43モデルカーが付いているのだ。実車と同じ初期型の初代ゴルフGTIで、ボディ・カラーも同じブラック。しかも箱に入ったままの新品である。

2度と巡り会うことのない極上車

「一度もレストアされたことがなく、ほぼ新車同然で、基準品質レベルの初代ゴルフGTIを手入れることができるのは、おそらくこれが最後のチャンスでしょう。単なるGTIではありません。その後、多くのフォロワーを輩出し、ホットハッチの流行に火を付けた、最も純粋で最も初期のモデルです」と、ザ・マーケットのディレクターを務めるトリスタン・ジャッジはコメントしている。

「本物のコレクターズカーであり、まさに2度と巡り会うことのない極上車です。しかも、このまますぐに路上へ走り出すこともできます」

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1.6L直列4気筒エンジン

極上の初代ゴルフGTIを手に入れたいなら、3月19日から25日まで入札を受け付けるザ・マーケットのオンラインオークションをお見逃しなく。


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