日本を訪れた中国人は日本の清潔さに驚き、「日本は街中にごみが全く落ちていない」などと感心するが、これは一体なぜなのだろうか。中国メディアの今日頭条は9日、「日本でも道路脇にごみが山積みされていることがあるが、それでも街は清潔と言われるのはなぜか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 中国の街中には「環境保護」や「ポイ捨て禁止」といった啓発標語が様々な場所に掲示され、都市の近代化とともに衛生的な都市環境の構築が目標とされている。記事は、清潔な都市を実現するには1人1人の努力が不可欠であると強調し、「この点で日本は非常に清潔な都市として中国人に認知されており、中国の都市のロールモデルである」と指摘した。

 さらに、日本では基本的にごみが散乱した光景を目にすることは少なく、汚水が垂れ流しになっているとこともないが、「道路脇にごみ袋が山積みにされている光景」を見ることは少なからずあると指摘し、それでも日本の街が清潔だと言われるのはなぜなのかと疑問を投げかけた。

 これについて、「道路脇に山積みにされたごみ袋」はずっとそこに放置されているわけではないと指摘し、これは日中のごみ回収方法の違いに起因するものであり、住宅地や飲食店街などでは道路沿いにごみ回収場所が設けられているため、ごみの収集まで一時的に置かれているだけと指摘。こうした事情を知らない中国人が見ると、道路に放置されたごみの山として衝撃を与えるようだが、実際は違うのだと指摘した。

 記事は、日本の街中で目にするごみの山は規定の方法に沿って分別し、廃棄されたものであり、ごみ分別と回収処理システムがしっかり機能しているので「日本の街の景観は清潔に保たれているのだ」と訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本でも「ごみが山積み」になっているのに「それでも清潔と言われる理由」=中国報道