バルセロナが、ラツィオに所属するU-23ブラジル代表DFルイス・フェリペ(22)に関心を寄せているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

今夏の移籍市場で前線の強化に動くと報じられているバルセロナは、パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマール(28)とインテルアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)を主要ターゲットにしているとみられている。

しかし、ネイマールには移籍金1億5000万ユーロ(約178億1000万円)が必要になるとみられ、ラウタロには1億1100万ユーロ(約131億1000万円)の契約解除金が存在している。

その一方で、バルセロナは元スペイン代表DFジェラール・ピケが先月で33歳になったことやフランス代表DFサミュエル・ユムティティがヒザに問題を抱えていることもあり、センターバックの獲得も希望している模様。ただし、上述した前線の2選手を獲得するには多額の移籍金が必要になるため、現有戦力を他クラブへ売却しない限りは、センターバックへ投資できる金額は限られている。

センターバックに求められる要素としては3つの「B」が必要とされている。「Bueno(優れている)」、「Bonito(華麗で)」、「Barato(安い)」という条件には、ルイス・フェリペが当てはまっており、動向を見守るためにスカウトを派遣したという。

母国のイトゥアーノFC下部組織出身のルイス・フェリペは長い手足とスピードを生かした対人プレー、ボール奪取が魅力的な東京五輪ブラジル代表候補のセンターバック。2016年夏にラツィオに加わると同時にセリエBのサレルニターナへレンタル移籍。復帰した2017-18シーズンの途中から出場機会を掴むと、今シーズンは左センターバックを主戦場にここまでの公式戦23試合に出場している。

そのブラジル人センターバックに対して、バルセロナのスカウトは、年齢、クオリティー、汎用性を高く評価しているという。さらに、給与削減が迫られているバルセロナにとって、50万ユーロ(約6000万円)+ボーナスという格安の年俸に加えて、同選手がイタリア国籍を保有し、EU圏外選手とならないことも重要と捉えている。ネイマールやラウタロ・マルティネスが加入となれば、自ずとEU圏外枠を使うため、大きなポイントとなりそうだ。

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