ゲーム開発者によるゲームワードGame Developers Choice Awards」(以下、GDCアワード)で、Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』がその年の最高のゲームに与えられる「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことが明らかとなった。

 1988年以来、毎年開催されているGDC(ゲーム開発者会議)の一環として開催されるGDCアワード。今年はゲーム・オブ・ザ・イヤーの『Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』と、ベストビジュアルアート賞のCONTROLが、それぞれ最多3部門を獲得した。さらにBaba Is YouSky 星を紡ぐ子どもたち』が2部門を受賞している。

(画像はMy Nintendo StoreUntitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』より)

 『Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』は、オーストラリアに拠点を置くHouse Houseが開発した作品。ガチョウ版『GTA』とも呼ばれ、人間の世界に放たれたガチョウがいたずらの限りを尽くすゲームだ。

 本作は欧米ではある種のブームと化し、インターネットでは多くのファンアートが投稿された。GDCは、選出理由として「謎解き、創造的な思考、ステルスの要素を取り入れたカラフルゲームデザインで、ゲーム評論家ファンの心を掴んだ」と評している。今年2月に開催されたDICEワードでもゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、ここにきて賞レースでの存在感を見せている。

 ほかにも最多8部門でノミネートされていたDEATH STRANDING、昨年12月のThe Game Awardでゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞したSEKIRO: SHADOWS DIE TWICEは、残念ながらGDCアワードでは無冠となった。

 投票で決まるオーディエンス賞には『Sky 星を紡ぐ子どもたち』が受賞。また、業界の先駆者に送られるパイオニア賞には、80年代ミステリーハウスウィザードプリンセスなどグラフィック付きのアドベンチャーゲームを初めて開発したロバータ・ウィリアムズが受賞した。ロバータ・ウィリアムズは女性クリエイターの先駆者的な存在として知られている。

 ノミネートと受賞結果は以下の通り。


■ゲーム・オブ・ザ・イヤー

DEATH STRANDING
CONTROL
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
受賞『Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』
Outer Wilds』

■ベストオーディオ賞

DEATH STRANDING
Sayonara Wild Hearts』
受賞『CONTROL
Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』
Call of Duty: Modern Warfare

■ベストデビュー賞

受賞『Disco Elysium』
Outer Wilds』
Manifold Garden
Knights and Bikes』
Neo Cab』

■ベストデザイン賞

受賞『Baba Is You
Outer Wilds』
DEATH STRANDING
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』

■ベストモバイルゲーム

Sayonara Wild Hearts』
受賞『WHAT THE GOLF?』
『Grindstone
Sky 星を紡ぐ子どもたち』
Call of Duty: Mobile

■イノベーションアワード

Untitled Goose Gameいたずらガチョウがやって来た!〜』
Disco Elysium』
受賞『Baba Is You
DEATH STRANDING
Outer Wilds』

■ ベストナラティブ賞

受賞『Disco Elysium』
CONTROL
DEATH STRANDING
アウター・ワールド
Outer Wilds』

■ベストテクノロジー賞

DEATH STRANDING
受賞『CONTROL
Call of Duty: Modern Warfare
Apex Legends
Noita

■ベストビジュアルアート賞

受賞『CONTROL
DEATH STRANDING
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
Sayonara Wild Hearts』
Disco Elysium』

■ベストVR/ARゲーム賞

受賞『Vader Immortal』
Blood & Truth
『Asgard’s Wrath』
『Boneworks
Pistol Whip

■オーディエンス賞

Sky 星を紡ぐ子どもたち』

■パイオニア賞

ロバータ・ウィリアムズ

大使

ケイト・エドワーズ

ライター福山幸司

85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter@fukuyaman