ドルトムントバイエルンが給与削減合意…ブラジルでは高給選手の給与削減の方針

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、サッカー界も試合の延期を余儀なくされるなど大打撃を受けている。ドルトムントバイエルンが選手・スタッフの給与削減に合意しているなか、元日本代表MF本田圭佑が移籍したブラジルでも高給選手の給与を削減する方針だという。ブラジルメディア「UOLエスポルチ」が報じた

 新型コロナウイルス拡大により様々な余波が生じている。現在、リーグ戦が一時中断しているドイツドルトムントでは、このまま再開されなかった場合にチーム全体の給与(選手・スタッフ)を20%削減する方針で、無観客での再開では10%削減を想定しているとドイツ紙「ビルト」が伝えた。また同国のバイエルンに加え、スペインの名門バルセロナの選手たちも給与カットに応じる構えのようだ。

 その一方、本田が移った新天地ブラジルでも「予算カット」の運動が起きている。ブラジルメディア「UOLエスポルチ」は「30を超えるブラジルのクラブの代表は、セリエAのクラブで働くプレーヤー、特に国内で高給プレーヤーたちの給与を削減する方針を決定した」と伝えた。その判断に選手たちの間では不安が広がっているという。

 リーグ中断により、各クラブが経済的打撃を受けているのは確かだ。チケットやスタジアムの収入減をはじめ、イベント延期の影響なども避けられず、そうした事情は中断が続くJリーグも変わらない。Jリーグや各クラブを支えるスポンサーにも新型コロナウイルス騒動の余波は及んでおり、リーグ全体やクラブの財政に与える悪影響も当然予想される。

 このままJリーグ中断が長引いた場合、欧州やブラジルなどと同様、日本でもJリーガーの給与削減という選択肢が議題に上がるだろう。果たして、世界中で広がり始めている「予算カット」の流れが加速するのか。今後の動向に注目が集まる。(Football ZONE web編集部)

コロナの影響で経営に打撃を受けると予想されるJリーグ(※写真はイメージです)【写真:小林 靖】