中国メディア・光明網は25日、先日中国国内の飲食店が日本と米国での新型コロナウイルス感染拡大を喜ぶ横断幕を掲げた問題について「あまりにも心が狭すぎる」と批判する評論記事を掲載した。

 記事は、近ごろ遼寧省瀋陽市の粥店が入り口前にアーチ形のバルーンを立て、そこに「米国のウイルス感染を熱烈に祝賀し、小日本ウイルス感染が長いこと続くよう願う」というメッセージが書かれた横断幕を掲げていたことが伝えられ、世論で大きな物議を醸し、警察当局が介入する事態になったと紹介した。

 そして、店舗を経営する企業が謝罪するとともに「店長が客を呼び込むために勝手にやったことであり、店長をすでに解雇した」と発表し、素早い対応を見せて「火消し」をしたとする一方で、「なにはどうあれ、このような横断幕を堂々と掲げること自体、理不尽だ」と指摘した。

 そのうえで、今回の新型ウイルス感染は世界的な災難であり、その前では国の違いなど関係ないと主張。習近平国家主席が近年用いている「人類運命共同体」という理念を理解している人間であれば、このような誹謗中傷は起こりえないとした。

 また、中国で新型ウイルスの感染が拡大していた2月から3月初旬にかけては日本や米国から多くの支援の手が差し伸べられ、特に日本からは漢文のメッセージが添えられるなど「日中友好の証」となるような動きが見られたことに言及し「熱心に支援してくれた国や地域に対し、感染拡大を祝うなどという声を発するのは、心の狭さや恩知らずを露呈するようなものだ」と批判している。

 記事は、今回の件について中国国内の世論では批判的な声が主流となっているとし、「これは貴い共通認識だ」と評価。心の狭い言論や感情に対して「われわれは常に警戒心を持っていなければならない」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

瀋陽の「日本のコロナ感染拡大を願う」横断幕、中国メディアが痛烈に批判