オーバーシュート(感染爆発)の発生に神経をとがらせる小池百合子都知事は3月25日の会見で、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけました。その動きは現在進行形で近隣都道府県に広がっています。

 翌3月26日には神奈川県の黒岩知事も東京都の対応を受けて、「感染拡大を防ぐため、特に今週末は不要不急の外出を自粛してほしい」と会見で発言。

不要不急

 この「不要不急」という言葉ですが、その意味自体はなんとなく理解できるものの、緊急時に政府や自治体から発信された場合、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。今回はその線引きついて調べてみました。

過度な自粛のことではない…

 まず、辞書で不要不急の意味を引いてみると以下の文言が出てきます。

「大したことではないこと」
「重要でもなく、急ぐ必要もない」


 残念ながら想定内の意味しか書かれていません。現在、コロナの影響で往来自粛を行っている兵庫県大阪府ですが、井戸敏三兵庫県知事は3月24日記者会見で「不要不急」の考え方について以下のように述べています。

「仕事、通学、決まっている用事などは『不要不急』には当たらない。自分で判断してもらいたい」

 要するに過度な自粛を要請するものではなく、基本的には、各々市民の判断に任せたいという見解です。

諸外国では外出したら罰金刑も

口を塞ぐ女性
※画像はイメージです
 感染症対策においての不要不急については、2月16日に行われた厚生労働省の会見において、加藤勝信厚生労働大臣が不要不急の定義について下記のように述べました。

ある意味で、人混みを避けていただきたいと申し上げたのと同じような意味で使っておられると我々は承知をしています」(加藤厚生労働大臣)

 感染拡大が進む中での小池都知事の宣言は、上記の発言当時に比べ重い意味を持つとはいえ、不要不急という言葉の解釈をあくまで最終的な判断を各々に委ねるという形。

 ちなみに諸外国ではより厳しい措置が取られています。例えばイギリスでは、3月23日ジョンソン首相が演説で、外出は食料の買い出しや通院、自宅勤務ができない場合の通勤などに限定され、違反した際は罰金を科されると発表。

 これによりパブやレストラン映画館スポーツジムなどの必要最低限の生活に不要と判断された施設は閉鎖されました。自粛ムードが進むとはいえ、まだ通常営業を続ける商業施設の姿が目立つ日本と比較して、厳しく行動を制限している印象を受けます。

 いずれにしても、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスに感染しないためには、これらの「不要不急」に該当しそうな外出は、当面控えるべきだと言えるでしょう。

TEXT/永田明輝>

【永田明輝】

関西でよく売れていた某実話誌の編集を経てフリーライター化。愛好するジャンルは裏社会・心霊オカルト陰謀論フィギュアおもちゃなど