新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大のあおりを受け、収入が減少しているバルセロナ。選手の給与カットでは合意に至らなかったと報道されたが、どうやらその実情はかなり強引なものだったようだ。

スペイン『カデナ・コペ』によると、急速に感染が拡大しているスペインでは企業による社員の一時雇用調整(ERTE)が目立っている。それはサッカー界でも同様で、バルセロナでは高所得の選手が多いこともあり、減俸を求めていた。

クラブの理事会とキャプテンは話し合いの場を持ったものの、条件面で合意しなかったと報じられていたが、報道によると、バルセロナのファーストチームの選手は、収入の70%を失う可能性があるという。

バルセロナの男子サッカーのファーストチームは、全体で5億ユーロ(約600億円)以上の給与をもらっており、世界で最も高額と言われている。

当初ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、ファーストチームの選手に対し、今回の緊急事態を受けて50%の減俸を求める考えがあり、他クラブより先にクラブに収入をもたらすつもりだったようだ。

スペインでは26日の時点で新型コロナウイルス感染者が56188人、死者は4089人、集中治療者は3679人にのぼっているという。なお、死者数はイタリアに次いで世界で2番目の多さだ。

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