小田急電鉄で12年ぶりとなる新型通勤車両「5000形電車」が、営業運転を開始しました。東京メトロ千代田線(JR常磐線)には乗り入れません。まず10両編成1本のみの運転ですが、増備されて10両編成6本が登場する予定です。

小田急電鉄では12年ぶりの新型通勤電車

小田急電鉄の新型通勤車両5000形電車が2020年3月26日(木)、営業運転を開始しました。

5000形小田急12年ぶりの新型通勤電車で、「より広く、より快適に」をキーワードに拡幅車体を採用。先頭部を流線型にすることでスピード感を強調し、スマート感を表現した「アズールブルー」と「インペリアルブルー」の帯を巻いています。

車内は、各車両に防犯カメラを4台、車いすスペースを1か所、空気清浄機を8台設けています。小田急の通勤電車で防犯カメラを搭載するのは、これが初めてです。

5000形の導入は、2020年度までに10両編成6本の計60両が予定されています。先頭部に非常用貫通扉が設けられていないため、地下鉄東京メトロ千代田線)への直通運転はされず、小田急線内のみの運転になります(千代田線の先のJR常磐線も走行しない)。

ちなみに「5000形」という形式名は、小田急の電車としては2代目。初代の5000形電車は、1969(昭和44)年から2012(平成24)年まで使われていました。

営業運転を開始した小田急電鉄の5000形電車(2020年3月27日、伊藤真悟撮影)。