今シーズンのレアル・マドリードにとっては、DFフェルランド・メンディが唯一の補強だったのかもしれない。26日付けでスペイン紙『マルカ』が伝えている。

 今夏、シーズンが開幕する前に積極的な補強を敢行したレアル・マドリードは、合計で3億300万ユーロ(約364億円)を費やした。これはFWクリスティアーノ・ロナウド、MFカカ、FWカリム・ベンゼマらの獲得に2億5400万ユーロ(約304億円)を投じた2009年を上回るクラブ史上最高額となっているが、しかし結果として補強はあまり実っていないようだ。

 チェルシーから加わったFWエデン・アザールはケガの影響でピッチに立つ回数が限られ、フランクフルトから移籍したFWルカ・ヨヴィッチはスペインへの適応に苦しんでいる。またDFエデル・ミリトンはDFセルヒオ・ラモスとDFラファエルヴァランの牙城を崩せず、FWロドリゴ・ゴエスはピッチ上の存在感でFWヴィニシウス・ジュニオールに遅れを取っている状況。そして2シーズンぶりにチームへ復帰したMFハメス・ロドリゲスはケガもあり出場機会を得られず、GKアルフォンス・アレオラはGKティボー・クルトワプレーを研究している。

 そんな中、リヨンから移籍したDFメンディはDFマルセロをベンチに追いやるほどの活躍を見せており、同紙は今夏唯一の補強だったと称えている。現在22歳のメンディはここまでの公式戦で、マルセロよりも3試合多い22試合への出場を果たしており、ジネティーヌ・ジダン監督からの信頼を勝ち取ったと見られているようだ。

 とはいえ、まだシーズンは終わっていない。今後の試合で今シーズンの新加入選手がどのような活躍を見せるのか、注目が集まっている、

レアル・マドリードに所属するメンディ [写真]=Getty Images