新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会IOC)は東京五輪開催の1年延期を決定したが、これによる日本の経済損失は3兆円以上との試算もあり、大打撃は避けられそうにもない。中国メディアの今日頭条は25日、五輪の歴史を振り返ると、幻で終わった例が複数あると紹介する記事を掲載した。そのうち2回は日本だったという。

 幻で終わった夏の五輪は、「1916年のベルリン五輪」、「1940年の東京五輪」、そして、「1944年ロンドン五輪」だ。そのうち最初のベルリン五輪の中止は、第一次世界大戦の勃発が主な理由であり、この戦争で32人の五輪選手が戦死するという痛ましい出来事もあったと伝えた。

 2例目の東京五輪では、日中戦争の影響等から日本政府が開催権を返上している。当時は、「有色人種」国家における史上初のオリンピックとして注目されていただけに無念だったに違いない。3例目は、ロンドン五輪だが、こちらも第二次世界大戦によって中止に追い込まれている。

 そして、冬季五輪も1940年の札幌五輪と、1944年イタリアのコルチナ・ダンペッツオ五輪の2つが、それぞれ日中戦争第二次世界大戦のため中止になっており、これらを含めればこれまで中止が5回もあったことになる。そのうち2回が日本というのは残念なことだが、すべて戦争ゆえであり、仕方がないと言えるだろう。

 今回延期となった東京五輪だが、延期は前例がなく五輪史上初の出来事となる。しかし、新型コロナウイルスパンデミックが加速している中では、やはりやむを得ないことであり、賢明な決定だと多くの国からも評価されている。今後は延期に伴う詳細を詰めていく必要があるだろうが、ぜひとも来年の五輪を成功させ、明るい話題を届けてほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

何という不運・・・歴史上で「幻」に終わった五輪のうち何と2回が日本だった=中国報道