久保出場のマジョルカ戦で圧巻のミドル弾、アラベス戦の一撃に海外メディアも衝撃

 バルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは今季も圧巻の得点力を見せつけており、リーグ戦22試合19ゴールで得点ランキングトップに立つ。そんな天才レフティーが決めたゴールの中から「DAZN」が5ゴールを厳選。海外メディアが「4人の間から爆弾」「クレイジー」と絶賛した一撃も収録されている。

 最初に登場するのは、1試合4ゴールと大爆発した第25節エイバル戦(5-0)のドリブル弾だ。敵陣中央でボールを受けたメッシは、ゴールに向かってドリブルを開始。エリア手前で相手2人が立ちはだかり、抜き去るスペースはないように思われた。ところが、メッシはボールを晒し、相手が足を出した瞬間に股下にボールを通して突破し、そのままゴールを奪っている。

 2番目は、日本代表MF久保建英も出場していた第16節マジョルカ戦(5-2)だ。バルセロナが1-0とリードして迎えた前半17分、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンからパスを受けたメッシは、相手がエリア付近のスペースを消すなかでエリア外から左足を一閃。狙い澄ましたミドルシュートでネットを揺らした。

 メッシの真骨頂とも言えるのが3番目の一撃だ。第18節アラベス戦(4-1)、敵陣中央の狭いスペースでパスを受けたメッシは、小刻みなタッチでドリブルを開始。相手最終ラインは4人が揃った状態で、左右と後方からも相手がボール奪取を狙う状況のなか、メッシは柔らかい連続タッチのドリブルで相手をけん制する。前後左右を4人に囲まれたかと思われた次の瞬間、メッシが素早く左足を振り抜き、鮮やかなミドルシュートを沈めている。

 これには米スポーツ専門局「ESPN」の番組「スポーツセンター」公式ツイッターも「別の惑星からの映像! メッシは、勝利したアラベス戦でこの壮大なゴールを決めた。彼は4人のライバルの間から爆弾を打った。エイリアン」と絶賛。また同局番組「ESPN FC」のツイッターも「君はクレイジーだ!」と手放しで礼賛している。

曲がって落ちるFK弾にGK反応できず、トップスピード弾に相手為す術なし

 4番目は第11節バジャドリード戦(5-1)だ。相手ペナルティーエリア手前でFKを獲得し、メッシがキッカーを担当。ゴールまで約20メートルの位置からメッシが左足でボールをミートすると、壁4枚の上を通り抜けたボールは曲がりながら落ち、相手GKも防げないゴール右隅へと吸い込まれた。

 最後は、再びエイバル戦からセレクトされた一撃だ。縦パスの落としを受けたメッシは、スピードに乗った状態でドリブルを始めると、そのまま一気に加速。左右の相手を一瞬で置き去りにすると、エリア内で対応した最後の1人も軽やかにかわし、難なくゴールを陥れている。

 今季のメッシリーグ戦で4試合連続ノーゴールの時期があり、6年ぶりの珍事として海外でも脚光を浴びていた。それでも直後のエイバル戦で1試合4ゴールと活躍しており、それ以外の試合でもハットトリックを今季2度達成している。32歳となった今もメッシの輝きは失われておらず、円熟味を増し続けているようだ。(Football ZONE web編集部)

バルセロナFWリオネル・メッシ【写真:Getty Images】