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英国では新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出先では他人との距離を2メートルほど空ける“ソーシャル・ディスタンシング”を行うように呼びかけられている。スーパーマーケットでは間隔を開けて入店するよう規制しているが、このほど英ケント州でバブルボールに入ったままスーパーに入店した女性の姿がSNSで拡散された。『The Sun』『Kent Live』などが伝えている。

英国では自宅待機令により現在、生活必需品の買い物や散歩などを省いた不要な外出は禁止されている。ウイルス対策用のマスク入手も困難な中、ケント州のハーンベイにある大手スーパーマーケット「Morrisons(モリソンズ)」にバブルボールに入ったまま入店した女性が現れた。

この女性は男性と一緒に入店し、男性が買い物かごを持ってバブルボールの中にいる女性が指さす品物を棚から選んでいた。その様子を動画撮影していた人物が「それって、一体どういうこと? あなたは誰なんですか?」と質問すると、男性はこのように答えている。

「彼女は自主隔離中だ。僕は介護者でね。彼女は極度の細菌恐怖症なんだ。」

さらに撮影者が近寄ると「マジで近づかないでくれ。本当に細菌恐怖症なんだって」と男性が主張した。バブルボールの中にいる女性は顔を隠したり、手で“ノー”の仕草を見せている。その際に撮影者がバブルボールに触れたらしく、男性は素早くボールの外側をクリーンワイプで拭き取っていた。

しばらくすると店員がやってきて「申し訳ございません、そのような姿で買い物をしてもらうことはできないのです。代理の方だけが買い物に来てください」と女性に退店を促したが、彼女は「店員がボールに触った」などと騒ぐ始末だった。

その後女性は諦めたようで、介護者の男性に買い物を任せて1人で帰宅することにした。店員に付き添われて出口に向かい、一人でバブルボールを回しながら帰ったが、道路を歩く人たちはその奇妙な姿に驚きを隠せなかったという。

この動画の視聴者からは、バブルボールに入ったまま外出することについて様々な意見が飛び交った。

「彼女の論理は分かる。でもボールには床の汚れが付くし、それを回すことでほかの客の服や棚に汚れが付着するのに。人は床に向けてくしゃみすることが多いからね。」
「別にいいじゃない。一体、何が悪いって言うの?」
「悲惨な状況に、笑わせてもらったよ。安全でいよう!」
「恐竜の着ぐるみを着てた人もいたよね。」

ちなみにバブルボールに入った女性は、スーパーの中で肉と魚売り場を通り抜けることはできたが、缶詰め売り場では立ち往生してしまったそうだ。

画像は『The Sun 2020年3月25日付「SIGN OF THE TIMES Weird world of coronavirus Britain as woman shops in zorb ball at Morrisons」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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