シンガーのエド・シーラン(29)が昨年12月に音楽活動の休止発表をしたのは記憶に新しい。新曲をリリースすれば常に音楽チャートのトップにランクインする世界的人気歌手だが、現在は祖国イギリスロンドンで自身のレストランを経営している。レストラン名は、妻チェリー・シーボーンさん(27)の“チェリー”にちなんで名づけたという「Bertie Blossoms(バーティーブロッサムズ)」。2019年9月29日にオープンした同店も新型コロナ感染拡大防止のため現在はやむなく営業を停止している。この事態を受け、エドが取った行動に従業員らは「彼こそ真に寛大な男」と称賛を送っている。またエド・シーランだけに留まらず、エンターテインメント業界の大物セレブたちも経済的に困窮するファンへの支援に乗り出している。

昨年8月に“約18か月間”の音楽活動休止を発表したエド・シーラン。休止発表後もミュージックビデオなどは制作していたが、その約4か月後の12月、再び自身のInstagramで「もっと世界を見てみたいから、もう一度休暇に入るよ」と無期限の活動休止を発表したのであった。同時に来る時がくるまでSNSから姿を消すことも明かし、彼の更新は12月24日ストップしている。

世界を見るための休暇中にエドがオープンさせていたのが、「Bertie Blossoms(バーティーブロッサムズ)」だ。地元セレブ御用達の大人気レストランとなったが、新型コロナ感染拡大の影響を受けて、現在は営業を停止している。賃金が支払われないことから生活が困窮する市民、事業が倒産し職を失う人々が増え続ける中、エドは営業停止中にもかかわらず同レストランの従業員10名に賃金を全額支給、また休業中の代わりにできる仕事やボランティアも社員に推奨しているようだ。

「エドはスタッフ全員に、『給料は支払うから心配しなくていい』と伝えていました。また『世の中が通常通り稼働し始めたら、みんな集合して宴をしよう』とも言ったそうです」「エドは彼らに休業中にできる他の仕事を探したり、国のためのボランティア活動も推奨していると言います」と、関係者が英メディア『The Sun』に明かしている。一方でお店のマネージャーも休業の間、店に問題が起きていないかセキュリティなどを確認するために毎日店舗に出向いているという。

「みんなの気持ちを優先的に考えるのがエドの良いところです。『まあ、彼ならそれだけの余裕あるよね』って言う人もいるでしょうが、実際お金がたくさんある人こそ寛大になれない傾向にあると思います。エドは違いますがね。」

そんなエドは従業員全員の賃金支給を、自身の純資産約2億ポンド(約260億円)から充てているそうだ。なおイギリスでも新型コロナの感染拡大は深刻化しており、米ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームによると、英時間3月28日午前8時の時点で感染者数14,751人、死者761人となっている。

ちなみにこのような金銭サポートをしているのはエドだけではない。同じく人気歌姫のアリアナ・グランデテイラー・スウィフトも、職を失い経済危機に瀕するファン達に救いの手を差し伸べている。アリアナは職を失ったファン20人以上に500ドル(約54,000円)から1,000ドル(約108,000円)を寄付し、彼らの約1か月分の給料を補填。一方でテイラーは3,000ドル(約32万円)ずつを経済危機に苦しむ多数のファンに寄付し、個別のメッセージを送り励ましていたという。

(TechinsightJapan編集部 MIE

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