新型コロナウイルスの影響拡大によりプレミアリーグが延期となったことで、チェルシーに所属しているイングランド代表MFルベン・ロフタス・チークの復帰時期が遅れているようだ。ロンドンメディア『イブニング・スタンダード』が27日に伝えている。

 ロフタス・チークは昨年5月にアメリカで行われたニューイングランドレボリューションとのチャリティーマッチで負傷。アキレス腱断裂の重傷を負って、長期離脱を強いられていた。

 同メディアによると、ロフタス・チークは実戦復帰に近づいていたという。U-23チームの一員として3月2日に行われたエヴァートン戦に出場し、90分間プレーしていた。しかし、新型コロナウイルスの全世界への感染拡大により、その後はプレミアリーグの中断が決定。現状では4月の後半から5月までプレミアリーグの実施は難しいと見られており、復帰間近となっていたロフタス・チークにとっては貴重な実戦の場が無くなってしまった。

 チェルシーを率いるフランク・ランパード監督は「稀なケースであることは分かっているが、彼にとってはフラストレーションの溜まる時間だろう。彼は次のステージに達する直前で、間も無くトップチームでプレーできるところだった。彼にはコンディションを取り戻すための実戦経験が必要だったんだ。残念ながらその機会は失われてしまったね」とコメントしている。

既にトレーニングには合流していたロフタス・チーク [写真]=Chelsea FC via Getty Images