シンプルな計算式を解く問題は、ソーシャルメディアで長きに渡って話題となってきました。多くの人は中学校で方程式の解法を学びますが、現実世界でその知識を使う機会は滅多にありません。

動画の中で、数学者のPresh Talwakar氏は、「このような問題はソーシャルメディア上で急速に広まり、数百万ものコメントを生み出しました」と述べています。

ここで、現代の解法で得られる正しい答えと、歴史的な除算記号の使い方を用いて得られるもう一つの答えについて説明したいと思います。

まず初めにシンプルに現代の解法で解いてみましょう。

括弧内を計算するところから始めます。(1 + 2)の答えは3ですから、そのあとの計算式は6÷2x3となることが分かります

次に、左から右に計算するというルールに基づき、6÷2を計算します。残りの計算式は3x3で、最終的に「9」という正解が得られるのです。

Talwakar氏は、この解答について膨大なメールの問い合わせを受け取ったそうです。それらは「歴史的除算記号を用いた解法では違う答えになる」との指摘しました。実はもう一つの解法を使用すると「1」という答えが出てくるのです。

「ハイレベルな数学を主とする物理学者、エンジニア、数学者のほぼ100%が答えを1とします。この計算方法を説明しましょう。まずは上記と同じく括弧内の答えを出します。6÷2(3)となった後で、2(3)つまり2×3を先に計算するのです。これにより残りの計算式は6÷6で、答えが「1」となるのです。この解法に異議を唱えるつもりはまったくありません。物理学者、エンジニア、数学者はこの計算式を6/2(1+2)、もしくは6/(2(1+2))と表して、今でもこの方法で計算しているのですから」

もう1つの問題

多くの人が答えは「3」だと言うでしょうが、実際はそうではありません。

最初に方程式の8÷4の部分を計算し2となりますね。次に、式の左側に移って、24÷4 = 6を先に計算します。そうすると最終的な答えは「12」になるはずです。

大紀元日本ウェブ編集部)

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