ベッドを買い替えようと思っても、サイズが大きいだけに搬入や古いマットレスの処分方法が心配…という人も多いのではないでしょうか。インテリアコーディネーターのタクミさんに「ベッドにまつわる困ったあるある」と、対処方法を紹介してもらいました。

ベッド購入までのチェックポイントを抑えておくことで、あとがぐっとラクになるそうです。

ベッド買い替え前に知りたい!快適な配置は?お得な回収法は?

家にベッドが入らない!?まずは搬入経路を確認して

搬入経路の俯瞰

ベッドに限らず、家具の購入時に気を付けたいのは「搬入経路の確認」です。特にマンションは「階段を上る必要があるのか?」「家具がエレベーターに入るサイズなのか?」といった、お部屋までのルートに気を付ける必要があります。これを怠ったために、ごくまれに、マットレスが搬入できない、といったケースも。

なかでも幅が160cmのクイーンサイズや180cmのキングサイズなどの大きいマットレスは、廊下が狭くL字コーナーがある場合に苦労することがあります。経路に心配がある場合には、家具の購入時に写真などで自宅の様子や間取りを店員さんへ伝えておくと、配送員と連携してスムーズに搬入してもらえます。

ベッドレイアウトの事前確認で、使いにくさを回避しよう

ベッドのレイアウト

ベッドのレイアウトは、意外と見落としがちなポイントのひとつ。ダブルサイズやクイーンサイズなど、1台のベッドを2人で使うときはレイアウトにも注意しましょう。

失敗しがちなのが、壁際にベッドを配置してしまうこと。ベッドの片側、さらに足元側も壁につけて配置してしまうと、壁側で寝る人は相手をまたぐようにして移動することになります。

2人の就寝時間や起床時間が異なる場合、パートナーが移動する度にストレスに感じてしまうのです。理想はベッドの両側に50cm程度の通路幅を確保しておくと良いでしょう。

ベッド収納

pu- / PIXTA(ピクスタ)

また、フレームに収納がある場合もレイアウトに注意しましょう。引出しの向きは組立時に左右変更できるので、ベッドの片側だけ広めにスペースを取っておけば大丈夫です。引出し収納のフレームでしたら、大人がしゃがめる75cmほどのスペースがあると作業もしやすくなります。

マットレスかフレーム。どちらかのみ購入する時にも注意が必要

ベッドのサイズ

マットレスだけ、あるいはフレームだけを取り替える場合は、今使っているサイズの表記はしっかりと確認しましょう。「マットレスのほうが大きくてフレームに納まらなかった」などという失敗を避けるためにも、事前確認がとても重要です。

基本的に、ベッドには規格サイズがあり統一されていますが、メーカーごとにサイズ展開が異なる場合があります。念のため、事前にフレームのサイズを採寸しておくとよいでしょう。

今使っているマットレスはどうする?処分の方法は?

買い替える場合は、マットレスの処分方法も考えておきましょう。マットレスの処分方法は大きく2種類に分けられます。自治体のゴミ回収に出す方法と、購入店で回収してもらう方法です。

自治体による回収のメリット:費用を抑えられる

自治体によっても異なりますが、粗大ゴミ回収に依頼すれば、1,000円程度で回収してくれます。ただ自治体によっては、所定の場所まで持っていく必要があります。マットレスは大きい上に柔らかくて自立しないので、運ぶのに苦労しますから注意しましょう。

購入店による回収のメリット:段取り不要で処分が楽

部屋から運び出すのが難しい人や自治体の粗大ゴミ回収を手配するのが億劫な人は、購入店の引取りサービスを活用するのがおすすめです。お店によって異なりますが、シングルベッドの場合3,000円程度で引き取りを行っているケースが多く、納品時に古いマットレスを引き取ってくれるのでスムーズに交換ができます。

また、新生活応援などで引取り無料キャンペーンを行っている場合もありますので、上手に活用すると無料で処分できることもあります。

できるだけ処分費用を抑えたい人は自治体に、手間なくスムーズに処分したい人は購入店で処分してもらうのがおすすめです。

寝室

MAPS / PIXTA(ピクスタ)

もし心配な点があれば、購入店のスタッフに相談しましょう。気持ちよく使い始めるためにも、心配ごとは届く前に解決しておくことが大切です。

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